そのままレース1でも主導権を握り続けたブリンクは、14周を危なげなく走破し、まずは最初のポール・トゥ・ウインを達成。その背後ではWTCC王者ハフや、ホンダのマティアス・アンダーソン(ホンダ・シビック・タイプR TCR/ホンダ・レーシング・スウェーデン)を押し除けたエミール・パーソン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR/Kågered Racing)が続いたものの、後者はその接触行為でレース後に5秒加算のペナルティを受け4位に降格。代わってミカエラ-アーリン・コチュリンスキー(クプラ・レオン・コンペティションTCR/PWRレーシング)が最後の表彰台を確保した。

 続くレース2も同じくポール発進のブリンクが他を寄せ付けず、連続のライト・トゥ・フラッグでの勝利を決めると、ハフも2戦連続の2位表彰台を獲得。3位には終盤までセーデルシュトレームが付けていたが、ホイール破損のトラブルで脱落し、パーソンが雪辱のポディウムを得ている。

 そしてリバースグリッド採用の最終レース3は、ポール発進となったモーリンのアウディが勢いを見せ、背後でポジションを入れ替えながら追ってくるパープルの新型クプラ艦隊を撃破。王者ダールグレンとコチュリンスキーを抑えた18歳のモーリンがSTCC初勝利を挙げ、1997年に記録されたマティアス・エクストロームの最年少優勝記録をわずかに更新してみせた。

「偉大なドライバーの記録を更新してのシリーズ初優勝。忘れられない1日になるだろうし、この記録を心から誇りに思うよ」と喜びを語ったモーリン。

「こんな完璧な週末は初めてだし、マシンと自分のパフォーマンスには本当に満足している」

「スタートしてすぐにダールグレンを引き離すことができたし、彼は差を詰めようとあらゆる手を尽くしているのが分かったけど、マージンをコントロールすることができた。信じられない気分だよ」

 これで連勝のブリンクが選手権首位に立ち、最終レース3でも4位まで順位を戻したハフがランキング2位に浮上。ダールグレンが17点差の3位につけるオーダーに。続くSTCC第4戦は10月10~11日にリング・ クヌットストープでシーズンフィナーレを迎える。

ミカエラ-アーリン・コチュリンスキー(クプラ・レオン・コンペティションTCR/PWR Racing)は2度の3位表彰台を獲得した
「赤ん坊の誕生に2戦連続ポールと勝利、そして3戦でのポイント獲得と最高の週末になった」とブリンク

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