更新日: 2020.10.30 12:33
TCRデンマーク最終戦:FK8ホンダ・シビック・タイプR TCRのジェンセンが初代王者に輝く
ジェンセンが13周を走破してタイトル獲得へ近づく最初の勝利を手にし、2位にシルベスト。さらに序盤は4番手グリッドにいたミカエル・マルクセン(プジョー308 TCR/マルクセン・レーシング)に先行されながらも、終盤にポジションを奪還したマグヌッセンが3位に続き、予選グリッドそのままの顔ぶれがポディウムに上がった。
続くレース2は前戦トップ8のリバースグリッドが採用されるが、ポールシッターとなったマイケル・カールセンのプジョーがまさかのストール。これで労せず首位を手にしたジェイコブ・マティアセン(アルファロメオ・ジュリエッタTCR/インサイト・レーシング)が、後方の集団バトルを尻目にリードを広げていく。
ヒュンダイのアンダーセン、プジョーのマルクセン、そしてホンダのジェンセンと4台での鍔迫り合いを演じたマグヌッセンは、2番手アンダーセンに続き連続の3位表彰台を獲得したものの、ジェンセンがタイトルを獲得するのには4位のスポットで充分との判断もあり、そのまま12周のチェッカー。
続くレース3もポールから出た優位性を活かしジェンセンが週末2勝目を飾ると、2位にマグヌッセンが入り、北米の耐久スポーツカー・シーンでも活躍を演じてきた大ベテランが週末全ヒートで表彰台を獲得。3位にキャスパー・エルガード(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/TPRモータースポーツ)が続く2020年最終レースのリザルトとなった。
「今季は最初から素晴らしいシーズンが送れていて、この週末も本当にすべてがうまくいった。チーム、スポンサー、JASモータースポーツの多大な努力に感謝したい」と、全15戦で4勝12回の表彰台を獲得し、初代TCRデンマーク王者となったジェンセン。
2021年に向け、ジェンセンはすでにマッシブ・モータースポーツとの契約延長を発表しており、マグヌッセン擁するLMレーシングは、新型『クプラ・レオン・コンペティションTCR』へのスイッチが決まっている。