明けた日曜午前の予選ではふたたびトヨタ勢が速さを見せ、サンテロが最速をマーク。しかし、前日結果との合算でロッシがフィーチャーレースに向けポールポジションを得て、フロントロウ2番手にリベンジを期すシボレーのウルセラが並ぶグリッドに。
そのスタートでは先頭のロッシはアクシデントを逃れてホールショットを決めたものの、背後では2番手ウルセラがシボレーのファクトリー格であるカナピノとのバトルでコース外に弾かれスピンオフ。その攻防を避けたサンテロのカローラがリタイヤを喫する展開となる。
この余波で、今季からトヨタ陣営のサテライトチームへと移籍したリカルド・リサッティ(トヨタ・カローラSTC2000/ミーダス・カレラ・チーム)が9番グリッドから3番手にジャンプアップ。
同様に、ワークス仕様カローラに乗る元F1跳ね馬ドライバーのルーベンス・バリチェロ(トヨタ・カローラSTC2000/TOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニア)も8番手から4番手へ進出し、オープニングラップのコントロールラインを通過していく。
その後は大きなポジション変動なくレースが推移していくも、中盤を過ぎたところで各車タイヤの摩耗が進み、とくに週末を通じてグリップダウンの症状に悩まされてきたトヨタ勢がじりじりとペースを落とし、20周目には2番手カナピノのシボレーが首位ロッシのテールにまで迫る。
その後のロッシは、あらゆるディフェンス策を駆使しながら前日同様に最大周回数の36周か、最大レース時間の50分か、どちらが早く訪れるかを待つ展開に。毎ラップ秒差圏内で責め立てるシボレーが前に出られるかに注目が集まるも、わずか0.255秒差でカローラが逃げ切り36周のチェッカー。
ロッシが週末2連勝を飾り、選手権ポイントを88点まで上積みすることに成功し、2位に入ったカナピノが66点でランキング2位に続いている。
2020年のSTC2000シリーズは、続く11月28~29日の週末と12月5~6日の週末にふたたびのダブルヘッダー戦を予定するものの、その開催地は追ってアナウンスされる見込みとなっている。


