「これは本当に素晴らしい組み合わせになったと思う。彼らはともに速いドライバーで、選手権に挑戦する準備ができている。ディック・ジョンソン・レーシングとシェルV-パワー・レーシング・チームにとって、非常に頼もしい戦力になるだろう」と期待を込めたDJRマネージングディレクターのストーリー。
2020年開幕前のeスポーツ・シリーズでも活躍し、現実のドライバーズランキングでも8位となったパスカーレは、マスタングをドライブする2021年に「チャンピオンシップの候補になることを熱望している」と語った。
「僕はエレバスでの時間を本当に楽しんでいたし、まるで大きな家族のようだった。しかしメインゲームに挑戦する機会を与えてくれたDJRには深く感謝している。ウィル(・デイビソン)とともに戦うシーズンを前に、とてもワクワクしているよ」
一方、このDJRからシリーズフル参戦を開始したキャリアを持つデイビソンは、先日の『バサースト1000』で6号車のモンスターエナジー・レーシング、キャメロン・ウォーターズと組んで2位に入った成功を「常態化したい」と意気込む。
「キャリアが始まった場所に戻ることに大きなモチベーションを感じているし、2020年最終戦の成功を引き継ぎたい。再びマスタングとともに走れるのが楽しみだし、アントンと緊密に協力することにも喜びを感じるよ」
一方、フォード陣営への加入初年度でマスタングの開発にも参画したリック・ケリーは、兄のトッド・ケリーとともに興したケリー・レーシングでの戦いを振り返り「今がメリーゴーランドを降りる適切な時期だと感じた」と、フルタイムのキャリアに終止符を打つ意思を示した。
「カストロールのサポートを得て、フォードのマシンを走らせるのを本当に愛していた。今季はおとぎ話のような結末にはならなかったが、いつかはこうした時期が来る。過去10年間、ニッサンとともに収めたケリー・レーシングの成功を誇りに思うし、20年間のドライバーキャリアは本当に幸せだった。すべてのメンバーに感謝を捧げたい」
リックのチームメイトを務めてきたアンドレ・ハイムガートナーはチームに残留し、空いたシートに座るドライバーは近日中に発表される予定だ。

