更新日: 2020.11.09 12:53
DTM最終戦:ミューラーの挑戦退け王者ラストがポール・トゥ・ウイン。通算24勝目で3度目の戴冠決める
全車が義務付けのピットインを済ませた時点でトップに立ったのはミューラー。約4秒後方の2番手にラスト、さらに4秒遅れてロッケンフェラーが続き、4番手フラインス、5番手グリーンというトップ5オーダーとなってレースは後半戦に突入する。
アウディ勢が上位を独占するなか、トップ2台のタイム差が徐々に詰まってくる。23周目にはギャップは1秒を切り、その翌周のパラボリカでラストがミューラーに接近すると、あっさりと再逆転に成功した。
時を同じくして、審議が行われていたラストのピット作業時におけるジャッキアップ中のタイヤ空転については、白黒旗の裁定が出たことでレース、タイトル争いへ影響はないままにレースは終盤へ。
そのレース終盤、ミューラーのペースが上がらず対ラストのタイム差は33周目時点で約10秒にまで広がり、この時点で勝負あり。37周目にファイナルラップを迎えたラストが危なげなく今季6度目となるトップチェッカーを受け2年連続、自身3度目となるシリーズチャンピオンタイトルを手にした。
「僕のクルマはまるで飛んでいるようだった。信じられないほど決まっていて速かったんだ」と直接対決を制したマシンを評したラスト。
「ドライブしているほとんどの間は集中するのが大変だった。いろいろなことが頭をよぎってね、何度も何度も新しいノイズが聞こえてくるんだ。僕はひたすらクルマが最後まで保つことを祈っていたよ」
レース後、「今日はレネ(・ラスト)に挑戦するのに充分な速さがなかった。役立つと思った変更が明らかに間違った方向に進んでしまったんだ」と語るとともに、「レネの素晴らしいシーズンを祝福したい。彼は偉大なチャンピオンだ」とライバルを讃えたミューラーが2位。中盤から長らくベテラン同士のバトルを繰り広げ、最終盤にロッケンフェラーを交わしたグリーンが3位表彰台を獲得している。
チャンピオンシップの最終的な結果は、ラストが353ポイントを獲得して王座防衛に成功。ミューラーが330ポイントでランキング2位に。レース1開始時点まではタイトルの可能性が残っていたフラインスは279ポイントで3位となった。
チームタイトルはアウディスポーツ・アプト・スポーツラインが獲得し、マニュラクチャラーズタイトルは2020年シーズンを席巻したアウディの手に渡っている。
既報のとおり今シーズン限りでクラス1規定車での戦いが終了し、2021年はFIA-GT3規定マシンを用いた新シリーズとなるDTM。大きくその姿を変える選手権が、欧州で行われている他のGT3カテゴリーに対していかに差別化を図り、地元ドイツのファンや世界中のモータースポーツファンを魅了していくのか注目したいところだ。
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