続くリバースグリッドのレース2は、前戦10位でポール発進となったシボレーのガブリエル・カサグランデ(R.マティス・モータースポーツ)に勝利を譲るも、カミーロも7位まで挽回してポイントを獲得。これにより“予選最速男”の異名を取るカミーロはこのカテゴリーで新記録を樹立し、同じ週末に74ポイント、つまり積算可能な84ポイントの88%を獲得する荒稼ぎで、24点のアドバンテージを得て選手権首位に返り咲いた。
「僕らはつねにポイントを最大化するために一生懸命努力しているが、これほど完璧で夢の中のように最高な週末を送り、2勝、7位獲得でここを離れることは想像もできなかったよ」と、望外の結果を喜んだカミーロ。
「当初のようにトヨタの優位性は薄れ、シボレーがキャッチアップしてきたのは明らかだ」
「そのなかで結果を出すことがどれほど難しいか。すべての物事の細部と詳細で、どれだけ勝負の行方が決定されるかを僕は知っている。だからこそ、週末の2勝はその努力に対する“魂の洗濯”のような結果だ」
これでシーズン3勝目を挙げたカミーロに対し、カサグランデは今季14戦中で11人目の新たなウイナーに。23周のレース2勝利後に、緊迫した超接近戦での疲労と暑さからか、マシンを降りて表彰台に向かう前まで座り込んで水分補給をしていた男も、その勝負の熾烈さを言葉にした。
「僕らのクルマは決して驚異的なペースを持っているわけではなかった。レース2ではグリッドが反転して最前列でスタートできたから、その後のミッションは明確だったが、本当に困難だった」と、疲労困憊で語ったカサグランデ。
2位にピケJr.が入り、3位にセラ、4位にルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ)、5位リカルド・ゾンタ(RCMモータースポーツ)のトップ5となったレース2の結果、ポイントスタンディングは首位カミーロに続きゾンタ、バリチェロとトヨタ勢がトップ3を独占。その背後にリカルド・マウリシオと3冠王者セラのシボレー勢トップチーム、ユーロファーマ-RCの2台が並ぶ形となっている。
続く2020年のSCBシリーズ第10・第11戦は11月21~22日の週末に、ふたたびゴイアニアでのダブルヘッダー戦が予定されている。



