「明らかにいいね。マスタングは本当に良くできていて、素敵なデザインを持ち、僕もその姿に慣れている」と、久々のマスタングを満喫した38歳のデイビソン。
「僕らは今日、タイヤに必要なデータと知識を得ることに焦点を当て、シリーズのためのロングラン・テストをするためにここへ来た。僕にとってマスタングは慣れ親しんだマシンで、各チームがどのように車両を調整し、物事にアプローチするかを感じるのは非常に興味深いことだ」と続けるデイビソン。
「今日はとても暑く、路面も滑りやすかったけれど、最初の感触は明らかにポジティブだ。クルマはとても良くて、最初のほんの数周で頬が緩んでしょうがなかったよ(笑)」
伝統のバサースト1000で2勝の経歴を持つデイビソンは、これまで15シーズンのスーパーカー・キャリアのなかで、6つの異なるチーム(および3つの異なるマニュファクチャラー)でドライブしてきた豊富な経験を持つ。
今回ドライブした“DJRTP02”のシャシー番号を持つフレームは、ファルコンFG-Xとして戦ったのちマスタングにスキンチェンジされた個体(もちろんマクラフランのタイトル獲得車)で、2021年も17号車として参戦し、デイビソンがそのシートを引き継ぐ形になる。
「もちろん大きなプレッシャーだが、それはドライバーなら誰もが望むことだ。最高のマシンを手にしたいのは誰もが一緒で、それは今、僕の手にある。長い間この機会を待ち望んできたし、その実力が白日の元にさらされ、言い訳をする隙間もない環境だ。でもこんなに素晴らしいチーム、素晴らしいマシン、そしてプロのショーが自分の周りにあることは、これ以上ないほど幸せだよ」とデイビソン。
一方、2021年開幕2戦までフォード陣営のティックフォード・レーシングとジョイントし、 23レッド・レーシングとして参戦したマスタングは、チームの所有するREC(Racing Entitlements Contract/参戦枠)とともにBJR(ブラッド・ジョーンズ・レーシング)に売却されることが決定。
BJRはティックフォードの所有する3台のうち1台のマスタングも引き継ぎ、『CoolDrive』のロゴを掲げたティム・ブランシャードらと袂を分かち、2021年は2台のホールデン・コモドアZBに加え、2台のフォード・マスタングを走らせる計画を進めている。

