更新日: 2020.11.29 12:03
角田裕毅、望外の6位入賞は「チームが昨日からサポートしてくれたおかげ」マルコ博士から励ましも/FIA-F2第11戦
──予選後の気持ちの切り替えは、スムーズにいきましたか。
角田:朝起きた時、「今日は最後尾からスタートしなきゃいけないのか」という思いはありましたけど、ただ今までだったら落ち込んだまま、レース前まで引きずっていたと思うんです。
今回はそこまで落ち込まず、スタートはどうしようとか、どういう位置取りで1コーナーを抜けようとか、そういうことをすでに昨日の段階で自分のなかで計画を立てていましたね。レースも落ち着いて臨めましたし。予選もスピンするまではペースが良かったので、その自信も助けになったと思います。
──昨日の時点では、今日のレースではレース2に向けて8位になれれば、ぐらいの思いだったのでしょうか?
角田:そうですね。
──ここまでうまく行くとは、思っていなかった?
角田:もちろん思っていなかったです。正直、8位も厳しいと思っていましたから。それが目標でしたけど、22番手から8位は決して簡単じゃない。やるしかないという思いでしたけど、結果的に状況に冷静に対応して、レースができました。
──ピットストップで16番手まで順位を落としましたが、そこからいける手応えはありましたか?
角田:ピットに入るまでに何台も抜いて順位を上げていたので、それが自信になっていましたね。なので16番手まで落ちても、とにかくタイヤを労って走ることに集中しました。
──後半のスティントは、わりと簡単にというか、落ち着いて1台ずつ抜いていった感じです。
角田:1回のオーバーテイクで仕留めたかったので、たとえば抜くのが厳しいセクター2ではあえて間隔を空けてクリーンエアを拾って、最終コーナーまでにどれぐらい詰めていくかと、そういうことを考えながら攻めていました。決して簡単ではなかったですけど、まあプライムよりは簡単だったかもしれません。
──外から見ると簡単でも、ドライバーとしては考えてやっていたということですね。
角田:まあ、そうですね。プッシュしないでいいところは抑えて、メリハリはつけられました。