更新日: 2018.08.28 12:22
ポルシェ マカオGTワールドカップ プレビュー
2016年11月15日
FIA GTワールドカップ(マカオ/中国)
世界で最も壮観なストリートサーキットを走る2台の911 GT3 R
ドイツ.ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.オリバー・ブルーメ)は11月20日、伝説的なマカオのストリートサーキットにて開催されるFIA GTワールドカップにおいて、2台の911 GT3 R(最高出力500PS)を投入します。
市販車であるタイプ991の911 GT3 RSをベースにしたこのカスタマースポーツレーシングカーは、世界各地で行われるGT3レースのためにヴァイザッハで設計され、2016年にデビューしました。
この中国の特別行政区で行われもっとも多くの注目を集めるレースに911 GT3 Rで参戦するドライバーは、ニュージーランド出身のアール・バンバー(カーナンバー911)とフランス人のケビン・エストレ(カーナンバー912)です。
ファクトリーチームとして、今年のGTシーズン最終戦である12月10日開催のセパン12時間レース(マレーシア)を前に、ここマカオのGTワールドカップに参戦するのはポルシェの長年のパートナーとして数々の成功を収めてきたマンタイ・レーシングです。
レースについて
過去にポルトガルの植民地であったマカオは香港の西方約65キロにあり、世界で最も壮観なモータースポーツイベントが行われる場所です。
全長6.115キロメートルのサーキットは高速のストレートとタイトなコーナーで組み合わされ、ドライバーにとっては非常にタフなコースとなっています。
1954年にマカオで初めて自動車レースが開催されました。世界でも有数の観光の街として栄えたマカオは1999年に中国に返還され、今では世界でも最も裕福な地域のひとつとなっています。
ポルシェのドライバー
ポルシェを駆って2015年のル・マンで総合優勝に輝いたニュージーランド人のアール・バンバーは、アジアのサーキットを熟知しています。
2013年と2014年にポルシェ・カレラカップ・アジアに参戦し、2013年に初めてマカオのレースに出場したバンバーは、長い間クアラルンプールに住んでいましたが、現在は北京に居を構えています。
ケビン・エストレ(フランス)は、2013年にポルシェ・カレラカップ・ドイツで優勝し、2015年にマカオのレースに初出場しました。今シーズンはADAC GTマスターズで911 GT3 Rに搭乗し、4勝をマークしています。
ポルシェ911 GT3 R
911 GT3 Rの開発にあたり、エンジニアは特に軽量なデザイン、空気力学的効率の向上、燃料消費量の低減、操縦性の向上などを重視しました。
最新鋭の4リッター水平対向6気筒直噴エンジンを搭載したこのモデルは、2016年1月のデイトナ24時間レースでデビューを果たしました。
911 GT3 RはデビューシーズンにIMSAスポーツカーチャンピオンシップ、ピレリ・ワールド・チャレンジ、過酷なノルドシュライフェ(北コース)で行われるニュルブルクリンクのVLN長距離耐久選手権など、国際的なレースシリーズで数々の成功を収めています。