更新日: 2021.01.07 14:57
BTCC:トヨタのトム・イングラムがスピードワークスを電撃離脱「7年間の旅に感謝」
多くのチームが複数台のマシンを投入し、データ確認やセットアップ面で優位に立つ環境のなか、イングラムとチームはこの厳しいシリーズをたった1台で戦い抜いてきた。
「今回の件はシンプルに『次へ行く』と表現できるほど、僕らは理路整然とした関係だった。それは『ドライバーとチーム』の関係性ではなく、ひとつの強固なユニットが一緒に戦っているイメージなんだ」とイングラム。
「これは本当に夢のような境遇で、最初のポールポジション、最初のファステストラップ、最初の表彰台、最初のレースでの勝利、最初のタイトルなど、多くのマイルストーンを達成することができた」
アヴェンシスに続き、直近の2シーズンではカローラBTCCの開発に従事したイングラムは、1台体制だった難しさだけではなくドライバーとして享受したメリットの面も強調する。
「アヴェンシス、そしてカローラと2台のマシンを開発するのに、SWMのエンジニアと緊密に連携して作業を進めてきた。これらのモデルは、最新のNGTC規定BTCCカーから最高のものを引き出す方法を教えてくれたんだ」
「評価するデータが少ないという点で、1台体制の不利な点は数多くあるが、逆にすべての焦点が僕に向けられ、開発を『正しい』と感じる方向に進めることもできた。それはまさに、ドライバーとして誰もが望む環境なんだ」
2021年の計画を現時点では明らかにしていないイングラムだが、長年在籍したチームへの感謝を語るとともに、来季も「100%グリッドに並ぶことを約束する」と、近日中の移籍アナウンスに自信を見せた。
「僕らはそれぞれの商業パートナーに対して契約上の義務を負っており、この段階で別離が避けられないほどプロジェクトが成長したということだ。お互いのパートナーがそれぞれの優先事項なのは明らかだからね」
「スピードワークスのみんなともお互いに悪感情はなく、7年も一緒に過ごせた奇跡に『ありがとう』と大いなる感謝を捧げたい。僕らは今後も良き友人であり、今は別のチームのジャケットを着るだけさ」
「もちろん、ここを去るのは悲しいことだが、ドアが完全に閉まっているわけではないし、どちらにとっても道の終わりではないんだ。2021年もBTCCに参加することを100%保証できるし、エキサイティングな新プロジェクトをすぐに発表できる見込みだ。楽しみにしていて欲しい」