ヨコハマタイヤを軸に3つの異なるブランドが持ち込まれたトラックでは、午前の部で車両のセットアップを中心に予選シミュレーションまでを実施。午後には各ブランドごとのコンパウンド特性や耐久性を知るために、30分3セットのレースシミュレーションも行われた。
テストはTCRサウスアメリカのテクニカルディレクターであるサミュエル・カンカのもとでプログラムが進められ、天候にも恵まれて事前に予定していた内容をすべて完了することができたという。
「その日のうちに発生した問題にも対処し、修正したプログラムを無事に完了した。予定していたすべての目標を達成できたこともあり、非常に生産的なテストになったよ」と、初テストの首尾を語ったカンカ。
「何よりもチームの素晴らしい手際と、フィゲレイドのテストに対するとても生産的なアプローチに感謝したい」
このTCRサウスアメリカの初年度に向けては、すでにペルーを拠点とするペルー・レーシングチームが参戦を表明済みで、2019年のIMSAプロトタイプ・チャレンジのLMP3クラスチャンピオンであるロドリゴ・プルッカーを起用してFK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRを投入する。
また、アルゼンチンの人気ツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)に参戦するTOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナと、その母体であるトヨタ・アルゼンティーナは、このTCRサウスアメリカに向け『カローラセダン』をベースとした新型モデルの開発を表明しており、2020年末時点で35台以上のエントリーが見込まれている。
シリーズは初年度のタイヤサプライヤー選別に向け、引き続きテストを継続していく計画だ。

