「私はPWRの仲間と一緒に、最初にSTCCで勝つ女性ドライバーになるという夢を実現した。今、ここから新たな夢に向かってふたたびPWRのみんなと協力し、チャンピオンシップを制する最初の女性ドライバーになることを楽しみにしている」と意気込みを語った、現在28歳のコチュリンスキー。
変則シーズンとなった2020年は2回の表彰台で総合12位に留まった彼女だが、マネージングディレクターを務め、自らもドライバーとしてシリーズを戦ってきたPWR共同代表のダニエル・ハグロフは「彼女との協力を継続できて光栄に思う」と喜びを語った。
「彼女はスウェーデンで最高のドライバーのひとりであり、チームの野心の重要な部分を担う。この決定は、PWRファミリーとして自然な流れでもあるんだ」とハグロフ。
チームはまた、これまで採用してきたセアト・ディーラーチームのエントリー名を、今季からクプラ・ディーラーチームに変更するとしている。
そして、2017年からFK2型ホンダ・シビック・タイプR TCRをドライブしてきたアンダーソンは、WTCR世界ツーリングカー・カップのシアン・レーシング、TCRアジアとTCRチャイナに参戦するチームワーク・モータースポーツに続き、3番目のリンク・アンド・コーカスタマーチームとして2021年のSTCCを戦うとアナウンスした。
「とてもスペシャルなマシンでSTCCの新しい章を始めることに興奮している。WTCRとTCRチャイナでの成功を目の当たりにして、僕らの決断は簡単なものになった」と、自身21年目のSTCCシーズンを前に強力なマシンを手にしたアンダーソン。
彼らを含め、2度のチャンピオン獲得経験を持つロバート・ダールグレン(クプラ・レオン・コンペティションTCR/PWRレーシング)など、昨季を上回るエントリー台数が見込まれる面々が、2020年最終戦で初優勝から2勝を飾り大逆転でシリーズチャンピオンを獲得したロブ・ハフ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR/レストラップ・レーシング)に挑む構図となる。

