参戦発表直後のSNSで最初に彼女を祝福したのは、VASC時代に戦った仲でもあるシリーズ3連覇王者のスコット・マクラフランで、豪州ではDJR・チーム・ペンスキーで無敵の強さを発揮した実績を買われ、2021年は北米大陸で本格的なインディカー・デビューを予定する。
そのマクラフランは、彼女にとって「これは最高にクールで素晴らしい機会」だと語り、今度はチームメイトとして再び彼女と戦えることを「楽しみにしている」と綴った。
インディカーでは2010年からの5シーズンで68戦に出走し、史上3人目の女性ポディウム・フィニッシャーとなったシモーナに対し、2017年と2019年にインディカー王者に輝いたジョセフ・ニューガーデンも「彼女は大いなる才能の持ち主だ」と称え、「僕のキャリアは彼女の代役でチャンスを得た。その彼女が仲間として戻ってきてくれるのは本当にうれしい」と語り、前出のマクラフラン、ウィル・パワー、シモン・パジェノーのラインアップで戦う、5月30日のインディ500に向け期待を込めた。
現在32歳を迎えたシモーナ自身も、過去5年間の経験により「さらにバランスの取れたドライバーに成長したと思う」と意気込む。
「少し歳を重ねたことによって、写真写りもちょっと変わってきたとは思うけれど(笑)、それと同時にマシンの中でより速さを追求するために何が必要かを、より深く理解できるようになっていると思う」と続けたシモーナ。
「最終的に多くの異なるカテゴリーのマシンをドライブしてきたことは、とても幸運なことだったと思う。その経験は今回のチャレンジでも大いに役立つと思っている」

