コスワースのグループCEOを務めるハル・ライシジャーは、この決断に際し「我々は数多くの相乗効果と恩恵を高めるべく準備を続けており、デルタをコスワース・グループの企業に迎えることをうれしく思う」と、歓迎の意を示した。
一方、デルタのマネージングディレクター、サイモン・ダウソンも「コスワースとの協力を開始し、文化、考え方、補完的なスキルセットが完全に一致することを発見した」と、協業の喜びを語っている。
「コスワースのブランドは高品質のパフォーマンス製品の代名詞であり、グループの一員としてデルタの成長を続けることに、心からワクワクしている」
また、TOCAが用意を進める2022年度からの“共通”内燃機関、通称『TOCAエンジン』も、現在のSwindon Powertain(スウィンドン・パワートレイン)社から、フォードとのWRC世界ラリー選手権活動や、ベントレーとのGT活動で車両設計・製作(コンチネンタルGT3)を担当してきたM-Sport(Mスポーツ)社へと引き継がれる。
こうした背景も受け、TOCAは2月12日付で2010年からシリーズパートナーを務めるATLとの契約延長を発表。モータースポーツの分野で圧倒的な実績とシェアを誇り、軽量かつ自由度の高い燃料タンクとして数々のレースカーに採用されるATLとのアライアンスを強化する方針を示した。
ATLのマネージングディレクターであるジル・ドーソンは、BTCCへの製品供給契約延長に際して、次のようにコメントしている。
「チャンピオンシップが2022年に新しいハイブリッド時代に移行するにあたり、完全な“プラグ・アンド・プレイ”の燃料システムをBTCCに供給し続けることを誇りに思う。我々ATLとしても、このBTCCとの関係はフラッグシップ契約と見なしている」

