一方、2021年は5月上旬のスラクストンでの開幕を控えるBTCCは、引き続き新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を考慮して、無観客でのレース開催とすることを確認。
シリーズ主催者のTOCAは、ファンの来場を目指して開幕戦を遅らせる改訂版カレンダーの策定も実施していたが、イギリス政府の新たな指針を受け、ファンは少なくとも5月17日までイベントに参加できないことが確定的となった。
開幕の地スラクストンを所有するBARC(ブリティッシュ・オートモービル・レーシング・クラブ)は声明を発表し、次のように記している。
「現在の封鎖制限を緩和するための政府によるロードマップ発表に従い、5月8~9日にスラクストンで開催される2021年BTCCツーリングカー選手権の開幕ラウンドは、残念ながら観客動員をキャンセルした密室で開催されなければなりません」
「デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)は、少なくとも5月17日まで観客がイベントに参加できないことを確認しました。 5月の開幕戦にファンが参加できないことをお詫び申し上げるとともに、BTCCが8月(28~29日)に再びスラクストンに戻ったとき、みなさんと会えることを楽しみにしています」
これにより、第2戦を予定するスネッタートンでの1戦も、現状では5月15~16日の日付が予定されており、何らかの影響は避けられないものと見られている。
また同じくCOVID-19の影響を被った例として、2020年はトレード・プライス・カーズ・レーシングのアウディS3セダンBTCCをドライブした24歳のボビー・トンプソンが、必要な予算を確保できなかったため2021年シーズンのグリッドに並ぶことを断念すると明かし、2022年の本格復帰に向け「こうした発表は本当に残念だが、2022年にBTCCに戻ることを楽しみにしている」と語っている。

