「もちろん、主な目的はマシンの各コンポーネントが期待どおりに機能しているかを確認することだった。僕にとってもそうだけど、このクルマにとっても2021年仕様のシェイクダウンの扱いで、新しい開発パーツも多くテストできた。現時点ではまだビルドアップの最中だけど、i30のパフォーマンスは本当に良かったし、速くて安定していた。その走りに僕も非常に感銘を受けたよ」と続けたイングラム。

 合わせてイングラムは、そのドライバーズシートに座った瞬間から、これまでドライブしてきたトヨタ・アヴェンシスやカローラBTCCとは「まったく異なる、新しいマシン」であったことも強調した。

「明らかに、これまでドライブしてきたクルマとはまったく異なる哲学を持っている。シート、ステアリングホイール、シフトレバーなど、すべてが以前とは異なる場所にあったが、それでもすぐにフィットしたよ。まるで使い込んだグローブのようにね。ほんの数周でとてもくつろいだ気分になれた」

「初日は天候の影響もあって適切なベースラインを設定するのは難しかったが、2日目はさらに良かった。ついにドライでの走行を実現し、中古タイヤだったにも関わらず、昨季10月のスネッタートンでグリッド最前列に匹敵するタイムが刻めたんだ」

 こうして、あらゆるコンディションでの走行が確認できたチームとイングラムだが、このヒュンダイi30ファストバックNパフォーマンスの2021年型アップデートはまだすべてが適用されておらず、今後も開幕までに大幅な改善が予定されていると明かした。

「それを考慮しても、このi30がタイトル候補になるための全要素を兼ね備えているのは間違いない。僕らは本当に良い場所から始められるし、開幕を前にとてもエキサイティングな気分だ。5月のスラクストンが待ちきれないよ」

2021年は体制を一新し、トレード・プライス・カーズ・レーシングとジョイント。トム・イングラムをエースとして迎え入れた
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