そして、チームに所属するもうひとりの世界王者、2017年最後のWTCCチャンピオンであるビョークも、シアン・パフォーマンス・リンク&コーで10年目のシーズンに向け、改めて意欲を語った。
「チームとの2012年以来の旅に、こうして参加できていることを本当にうれしく思う。そして彼らが僕をこの10年にわたって支え、信頼してくれたことも誇りに思っている」と続けたビョーク。
2020年は苦しいシーズンに耐え、スペインで1勝を挙げたものの、ランキングでは9位に留まる結果となった。その反省を踏まえ「結果の改善に最大の焦点を当てて挑みたい」と語ったビョーク。
「2021年の目標は、結果を大きく前進させ、ランキングの一番上のステップにふたたび挑戦することだ」
そして2020年にアンディ・プリオールの後任として加入したウルグアイ出身のウルティアは、最終戦でのWTCR初優勝を含め最終6レースで4つの表彰台を獲得するなど、リンク&コー03 TCRとの親和性を高めつつある。
「そう、僕はそのシーズンフィナーレでふたつのポールとWTCRの初勝利を挙げた続きから、2021年を始めたいと思っている」と語ったシングルシーター出身のウルティア。
「デビューシーズンを終え、チーム内では本当にくつろいだ気分でいられるんだ。これからも前進していきたいと思っているし、もちろん究極の目標はチームとして勝ち、個人として世界チャンピオンになることだ」
今回のリンク&コー・シアン・レーシングによるドライバー発表により、今季のWTCRにはMünnich Motorsport(ミュニッヒ・モータースポーツ)から引き続き参戦する4名のホンダ系ドライバーに加え、Comtoyou Racing(コムトゥユー・レーシング)で新型アウディRS3 LMSをドライブする2名と、今後アナウンスされる2名の計12人のエントリーが確認されている。

