「我々は兼ねてから株主やFIA、そしてシリーズパートナーと長い間このトピックに取り組んできた。2020年のパンデミックによってわずかに混乱は生じたが、今後数週間から数カ月の間に具体的な行動を起こし、実際のホイールを動かすことができてうれしく思う」と続けたフックス。
2020年は度重なるスケジュール変更を受け、最終戦を前に第3波到来で感染拡大が止まらない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を考慮し、ドライバー、チームの両タイトルを「授与しない」苦渋の決断を下していたETRCだが、2021年も引き続き#onetruckfamilyのイニシアチブのもと、ヨーロッパ全体でのプロのトラック運転手不足解消を促進する取り組みを継続する。
「我々には素晴らしいプラットフォームがあり、それを利用して変化を推進することこそ、ETRCのシリーズ全体の責任なんだ」
そう語るフックスの言葉どおり、このETRCの主要なファン層となる輸送・運輸業界は、世界的パンデミックの渦中でも主要な産業であり続けており、どの国でも日常生活に必須の食料品や医療機器の供給を維持し続けている。
「我々はそんなファンへの強い愛着を持って、レースの興奮という独自の愛すべきキャラクターを維持しながら、業界の技術開発に対応するための最先端のアプローチを採用したい。新しい技術の開発がレースの極限状態で確実に機能することを示すことができれば、人々が新しいテクノロジーを理解し、受け入れるのに役立つだろう」
2021年カレンダーは依然として暫定ながら、5月22~23日の週末にイタリア・ミサノで開幕を迎える全7戦を予定。ドイツの盟主MAN(マン)や、イタリアのIVECO(イヴェコ)、そしてボンネットキャブの雄、FREIGHTLINER(フレイトライナー)らが熾烈なバトルを繰り広げる。
