更新日: 2022.04.04 11:26
GT3時代到来のDTM初テストはメルセデスが席巻。2日間でゴッツ、アウアーらが最速
一方、新たな勢力としてDTM参入を果たすフェラーリ488 GT3は、FIA-F2優勝経験者のリアム・ローソン(Alpha Tauri AF Corse/アルファタウリ・AFコルセ)が初日4番手。最終日はそのチームメイトを元F1ドライバーのアレクサンダー・アルボンが上回り、アルファタウリ所属の先輩として面目を保つかたちとなった。
そのほか、JP Motorsport(JPモータースポーツ)のマクラーレン720S GT3でシリーズへのスポット参戦を予定するクリスチャン・クリエンは、テストウイークの週頭にチームへの車両デリバリーがあったばかりということで今回は姿を見せず。
また、DTMを統括するITR.e.Vの技術部門は、今回のGT3初テストで新しいBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)システム用に作成したシミュレートモデルに向け、参加各車からあらゆる走行データを収集。物理的なパワートレインや風洞テストではなく、シミュレーションを通じて車両の性能を管理する試みだ。
「動的テンプレートと静的テンプレートから構築した仮想モデルを改良するため、今回すべての車両データを収集した。そして我々が構築したモデルと実際のデータとの照合を進めるつもりだ」と語るのは、ITRのコンペティションおよびテクノロジーディレクターであるマイケル・レスル。
「仮想空間上のGT3車両とその動作を予測シミュレートし、我々のモデリングが実世界のマシンと同じ挙動かどうかを確認したい。各パラメータの主要な評価指標が一致し、すべての車種で問題がないことが確認できればうれしいね」
6月19~20日にイタリア・モンツァで開幕予定の新時代DTMに先立ち、引き続き5月4~6日にラウジッツリンクで2回目のプレシーズンテストが開催される。