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 11日に行われた第4戦の予選はウエット/ダンプ路面での戦いとなり今季、エンビジョン・ヴァージン・レーシングからフォーミュラEにデビューしたニック・キャシディがスーパーポールで最速タイムをマーク。3戦目にしてポールポジションを奪ってみせた。

 しかし、そのキャシディは前日の第3戦と同様に、ダンプ路面のためSCスタートとなった決勝において、SC退去後の実質的なオープニングラップでまさかの単独スピンを喫し、10番手までポジションを落としてしまう。

 これで2番手スタートのノーマン・ナト(ロキット・ベンチュリ・レーシング)が首位に浮上するが、ペースでナトに勝るパスカル・ウェーレイン(タグ・ホイヤー・ポルシェ)が逆転し、序盤戦をリードしていく。

 ナトは4番手スタートのバンドーンにも交わされて4番手にポジションダウン。一方、スピンを喫したキャシディは8番手まで順位を戻すも、ローランドとの接触でウォールにクラッシュしてしまう。この一件ではローランドに10秒ストップペナルティが課せられた。

 スタートから15分後、2番手バンドーンがウェーレインを交わして首位に立つ。その直後、ディ・グラッシがブエミに追突されるかたちでコントロールを失い、ストレート区間でウォールにクラッシュ。このアクシデントでフルコースイエローが出された。

 リスタート後、6番手からスタートし上位につけていたアレクサンダー・シムズ(マヒンドラ・レーシング)が2番手に。3番手にナトが浮上した。
 
 スタートから37分後、アウディのレネ・ラストが単独クラッシュを喫しSCが導入される。2戦続けてのSCチェッカーになるかと思われたが、レースは残り1周を残して再開される。後方でバードとニック・デ・フリース、ローランドが交錯するクラッシュが起きるなか、ファンブーストを使用して逃げ切りを図ったバンドーンがトップチェッカー。自身2勝目をマークした。
 
 シムズが2位、ナトは3番手でチェッカーを受けたもののバッテリー残量不足で失格に。繰り上がりでウェーレインが3位表彰台を得ている。4位はエドアルド・モルタラ(ロキット・ベンチュリ・レーシング)、5位はマキシミリアン・ギュンター(BMW i アンドレッティ・モータースポーツ)というトップ5オーダーとなっている。

 フォーミュラEの次戦はスペイン、バレンシアでのダブルヘッダー。第5/6戦が4月24~25日の週末に行われる予定だ。

初ポールポジションのニック・キャシディ(エンビジョン・ヴァージン・レーシング)だったが……。
初ポールポジションのニック・キャシディ(エンビジョン・ヴァージン・レーシング)だったが……。
2020/21年フォーミュラE第4戦ローマE-Prix決勝
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アレクサンダー・シムズ(マヒンドラ・レーシング)
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第4戦ローマE-Prixで優勝したストフェル・バンドーン(メルセデスEQフォーミュラEチーム)
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