これまではWTCRのカレンダー優先でいくつかのTCRヨーロッパ戦は欠場、というシチュエーションもあったコロネルだが、現時点で2021年は双方ともにフル参戦が見込めるため、どちらのシリーズも「チャンピオンシップ・タイトルを目標にする必要があることを意味するね」と、意気込みを語った。

「そう、もちろんWTCRと同じパートナーたちと話し合い、その交渉の席で彼らはこう述べたんだ。『ヨーロッパのシリーズはどう? そちらも良いプログラムになると思うんだけど』ってね! すべての関係者が熱意を示し、それこそが僕らをこのキャンペーンに駆り立てる源なんだ!」とコロネル。

「もちろん、この状況にはとても満足しているよ。これまでとは異なり、フルシーズンでレースを追うことができるから、タイトル争いを繰り広げるのはマストだと言えるね」

 一方、4台体制を予定するコムトゥユー・レーシングのWTCRラインアップで、最後のひと枠となっていたシートには、2020年もベルギーのASN(自動車連盟)であるRACBのサポートを受けてシリーズを戦ったジル・マグナスの起用がアナウンスされ、21歳の若手成長株はすでに発表済みのフレデリック・バービッシュ、ベルトン、そしてコロネルと並んで、新型のアウディRS3 LMSを任されることとなった。

「昨年WTCRのルーキードライバー賞を受賞した後、WTCRでふたたびドライブする機会があれば『総合タイトル獲得を狙う』と宣言したけど、僕はまだ若く、目の前のことに集中し、長いキャリアを積んでいけることを願っているよ(笑)」と、チームメイトのベテラン勢を念頭に殊勝な言葉を並べたマグナス。

「ここは僕が長い間、夢見ていた場所だし、高い競争力ゆえに、ここにいるだけでポジティブな変化があることを実感できる。チームとの仕事の仕方でさえ僕は多くのことを改善できたし、最前線で戦えるペースがあることを示せたのはさらに重要だった。すべての人々に感謝しながら、さらに上を目指したいね」

TCRヨーロッパで使用する旧型車は、元はナサニエル・ベルトン(左)が使用していた個体となる
2020年はベルギーのASN(自動車連盟)であるRACBのサポートを受けてWTCRを戦ったジル・マグナスも、新型への移行が確定した

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