25日に開催された第6戦の予選ではデニスが初のポールポジションを獲得し、アレックス・リン(マヒンドラ・レーシング)が2番手、トム・ブロンクビスト(NIO 333フォーミュラEチーム)が3番手に続いた。
決勝でもデニスはレースをリードし、リンが2番手に続く展開となる。レースの初めは各ドライバーとも手の内を見せず、スリップストリームを使用して、前日に問題になったエネルギー残量を慎重に管理していく。


そのなかで活躍を見せたのがセッテ・カマラで、4周目にブエミをかわし10番手、次の周にはダ・コスタをオーバーテイクして9番手に浮上する。トップを走行するデニスは、各車が1回目のアタックモードを使用し終わってもトップの座をキープし続ける。
残り17分、2番手を走行するリンが3番手のノーマン・ナトー(ロキット・ベンチュリ・レーシング)に接触されてしまう。リンは姿勢を乱してグラベルを走行し、なんとかコースに復帰するもポジションを落としてしまった。
20周目には17番グリッドから11番手まで順位を上げていたバンドーンと、9番手を走行するブエミが10コーナーで接触。バンドーンはブエミのマシンとシケインのウォールに挟まれ、マシンの右フロントとサスペンションにダメージを負ってしまいリタイアとなる。
そしてファイナルラップにはトップのデニスに2番手以下のマシンが迫ってくるが、デニスは冷静なドライビングでこれに対処。首位の座をキープしたままチェッカーフラッグを受けた。
ナトーが2位でフィニッシュしたが、リンとの接触によるペナルティで最終的に5位まで後退。この結果、3位でチェッカーを受けたロッテラーが2位に繰り上がり、コースアウトしながらも追い上げを見せて4位でフィニッシュしたリンが3位表彰台を手に入れている。




