25分を経て再開されたレースは、リスタートでイン側を守ったチルトンに対し、大きなクロスラインで2コーナー立ち上がりを狙ったタルキーニが前へ。これで前方がクリアになったタルキーニは、毎ラップごとに後続をコンマ6秒以上引き離すファステストを連発し、最終的に5.321秒のマージンを築いて余裕の勝利を手にした。

 その後方では、オープニングラップの1コーナーでイン側の芝生にマシンを落としながら、3番手までポジションを上げていたロブ・ハフ(ホンダ・シビックWTCC)が、チルトンを再三追い詰めるも、オーバーテイクには至らず。ボルボ・S60のテッド・ビョークらを仕留めてきたイバン・ミューラーが4位、ノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)が5位となった。

 続いて行われたメインレース、今季ファイナルの1戦では予選で自身初のWTCCポールポジションを獲得したメディ・ベナーニのシトロエン・CエリーゼWTCCがポール・トゥ・ウィン。後方で再度のアクシデントが発生し、SCカー明けのリスタートでは、ポールスター・シアン・レーシングのボルボS60ポールスターTC1、テッド・ビョークがロペスをオーバーテイクし、ベナーニに迫ったが僅差で今季2勝目はならず。

 2位ビョーク、3位ロペス、4位ミケリスと続き、最終ラップで、こちらも今季限りでの引退が決まっているミューラーを抜いたモンテイロが5位に滑り込み、ドライバーズ選手権3位を確定。シビックの修復を間に合わせたメカニックの努力に報いるリザルトとなった。

今季ファイナルレースで2台揃って入賞を果たしたボルボS60TC1
今季ファイナルレースで2台揃って入賞を果たしたボルボS60TC1

今季限りでの引退を表明していたイバン・ミューラーは「あらゆる感情と情景が浮かんだ。すべてに感謝している」
今季限りでの引退を表明していたイバン・ミューラーは「あらゆる感情と情景が浮かんだ。すべてに感謝している」

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