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 チームはすでに、昨季もルーキーイヤーでハフの僚友を務めたオリバー・セーデルシュトレームと、新人のロビン・クヌットソン、そして昨季にカヤード・レーシングからSTCCデビューを飾った48歳のミカエル・カールソンの起用を発表済み。これにより2021年はマシン倍増の4台体制を敷くことが決まっている。

 一方でそのカヤード・レーシングは、チーム5年目となるアンドレアス・アールベルグ、ヒューゴ・ネルマン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)らとともに5月3日からの公式テストに参加し、強豪ブリンク・モータースポーツもエースのトビアス・ブリンク、ハンス・モーリンに加えて、現ポルシェ・カレラカップ・スカンジナビア王者のルーカス・サンダールを起用してオフテストに臨んだ。

 2箇所連続開催の前半となるリング・クヌットストープでのセッションから不安定な天候に見舞われるなか、まずはレストラップ・レーシングで2年目を迎えるセーデルシュトレームと王者ハフが、彼ら2台のゴルフだけが1分台を切るタイムを並べてワン・ツーを記録。その背後には、2021年から欧州地域最初のカスタマーとしてリンク&コーCo 03 TCRにスイッチすることを発表したマティアス・アンダーソンが続くリザルトに。

 するとセッション2ではブリンク・モータースポーツが逆襲し、ブリンクとサンダールがタイムボード最上位に並び、カヤード・レーシングのアールベルグが続くトップ3となる。最終セッション3はPWRレーシングの元王者ダールグレンと、史上初のSTCC女性ウイナーにも輝くミカエラ-アーリン ・コチュリンスキーのクプラ・レオン・コンペティションTCRが最速タイムで締め括る目まぐるしい推移のテストとなった。

 そのままSTCCエントラント一行は、かつて軍事飛行学校も併設された100年近い歴史を誇る全長2.1kmのユンビヘッド・パークに移動してテストを続行したが、ダールグレン、ハフ、ブリンクとタイトル候補が並んだ雨中のオープニングセッションでは、レッドのカラースキームを採用するレストラップの新人クヌットソンが大クラッシュを喫して赤旗終了。ゴルフGTIは大破し、その後のセッションを回避する事態となった。

 そのままウエット状態が続いたセッション2はダールグレンが、そして開幕前公式テスト最終セッションはブリンクのモーリンが最速となり、6月同地での開幕を前に、2021年のSTCCシリーズは大混戦の様相を呈している。

2019年のチャンピオンチーム、ブリンク・モータースポーツも引き続き3台のアウディRS3 LMSを投入する
その3台目には、現ポルシェ・カレラカップ・スカンジナビア王者のルーカス・サンダールを起用
史上初のSTCC女性ウイナーにも輝くミカエラ-アーリン ・コチュリンスキーも、クプラ・レオン・コンペティションTCRで参戦する
2箇所連続開催、都合6セッションのテストは、毎回トップタイムのメンバーが入れ替わる混戦模様に

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