更新日: 2021.05.25 11:44
RSC向けに開発中の“Gen3”共通シャシー公開。シボレー・カマロも2022年デビューへ
そのGen3車両は現行モデルに比べダウンフォースが約200kg減少。車両重量は100kg軽く、燃料タンク容量は拡大。寸法は全高・全幅ともに100mm低く拡幅され、よりワイドなアピアランスとなる。
シリーズのモータースポーツ部門責任者であるエイドリアン・バージェスは、このGen3シャシーによりロードカーとRSCマシンの相関性が高まるとともに、レース内容の改善や、安全性の向上に対するRSCの取り組みと意識が「高いレベルで具現化する」証になるだろうと述べた。
「我々は今回のGen3車両に対するデザインとスタイリング、その取り組みに注がれた仕事の質に誇りを持っている。そのパイプフレーム構成は本当にファンタスティックだよね」と満足げに語ったバージェス。
「また今回のプログラムで主な焦点となった、安全性の向上とリペアビリティ(整備性向上)の面でも、我々の開発チームが成し遂げた成果に心から満足している」
このプロトタイプ2号機の納入を受けたDJRの会長兼最高経営責任者であるライアン・ストーリーは、新たなGen3規定が施行される2022年に向け「完成したシャシーをフィールドの大部分に供給する計画で、その実現に向け引き続きPACEイノベーションズとの協力を継続できることを喜ばしく思う」と語った。
「彼らPACEイノベーションズはCOTF本格導入前夜となる2012年から、我々Shell V-Power Racing Team(シェル・Vパワー・レーシングチーム)とともに戦ってきたシャシーサプライヤーでもある。それ以来、彼らとは3度のドライバー、チームのタイトルを獲得してきた」と続けたストーリー。
「彼らは豊富な経験と専門知識を備えた優れたパートナーだ。そして、新型プロトタイプ“Gen3”シャシーの到着は重要なマイルストーンになる。ここからフォード・マスタングGTのスーパーカー・シャシーの開発が進むことになるが、すでにローリングシャシーが到達したときの完璧なフィット感は見事と言うしかない。新型マシンの完成はそう遠くないはずだ」