一方、元世界王者と決別するという不測の事態に陥ったレストラップ・レーシングは、ユンビヘッドの開幕戦では2年目のオリバー・セーデルシュトレームと、新人のロビン・クヌットソン、そして昨季にKågered Racing(カヤード・レーシング)からSTCCデビューを飾った48歳のミカエル・カールソンの3台を走らせることに。チームとしてはその開幕戦後にも、ハフの代役を務める才能を見つけることを望んでいる。

「我々はロブと素晴らしい2020年シーズンを過ごし、チーム史上初となるふたつのSTCCタイトルをともに獲得することができた」と語ったレストラップ代表。

「ロブのチームへの貢献は素晴らしく、2021年を目の前にして彼と別れるのは悲しいことだ。しかし、彼がCUPRAでのチャンスを活かし、WTCRで再び世界チャンピオンになりたいと望んでいることは理解している。今季の彼の幸運を祈るとともに、将来また新たに協力する機会が来ることを願っている」

 わずか2週間足らずに迫ったSTCC開幕戦での代替人員補充は難しく「最初のレースウイークエンドでは3台のクルマに全力を注ぐことにした」と語るレストラップ代表だが、残るスケジュールに向けては4台体制への復帰を目指す意思も明らかにした。

「この発表の後、24時間以内にスウェーデンと海外の両方から、関心あるドライバーによる多くの問い合わせがあったよ」と続けたレストラップ代表。

「しかし多くの調整が必要で、もちろん時間の側面は物事を困難にしている。だからこそスケジュールに衝突のないドライバーを見つけることが重要なんだ。そのため、開幕戦前に潜在的なドライバー評価のためのテストを実施することを目指している。条件が整ったときにはさらに多くの情報を明らかにする予定だ」

「現時点で詳細は話せないが、TCRとSTCCの経験を持つドライバーにはもちろん大きな利点がある。我々は根本的な解決策に取り組んでおり、年間を通じて4台目を走らせないことから、タイトルを争うことができる代替ドライバーを見つけることまで、すべてのオプションを検討している。いずれの着地点を採るにせよ、今季もチャンピオンシップの上位3位に挑戦できると確信している」

元世界王者と決別するという不測の事態に陥ったレストラップ・レーシングは、開幕戦では2年目のオリバー・セーデルシュトレーム(左)らの3台体制で臨む
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ハフを獲得したゼングーは、ミケル・アズコナ、ジョルディ・ジェネ、ベンス・ボルディズの豪華ラインアップでWTCRに挑む
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