その配下には、TGRA側にSTC2000で5冠を誇るマティアス・ロッシや、隣国ブラジルでSCBストックカー・ブラジルに参戦するTOYOTA GAZOO Racingブラジル所属のルーベンス・バリチェロやトニー・カナーン、リカルド・ゾンタにネルソン・ピケJr.など、経験豊富なビッグネームたちが顔を揃える。
そしてこの新型『トヨタ・カローラセダンGR SPORT TCR(仮称)』は、南米市場に限定せずTGRAを窓口としてグローバルな販売が計画されている。
「もちろん、この新型TCR車両は世界中のTCRシリーズで活動するカスタマーに向け、グローバル展開することを目指して開発されています。TGRのネットワークと協力し、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアのチームに技術サポートを提供する予定です」と続けたTGRAの広報担当者。
「我々TGRAとしては、TCR競技用のトヨタ車の開発とその後のホモロゲーション、製造、およびマーケティングにのみ責任を負っています。このように、我々は日本のGRカンパニーやTGRヨーロッパと協力して取り組んでいく計画です」
そのアルゼンチンやブラジルを中心として、2021年のシリーズ創設を予定するTCRサウスアメリカ・シリーズは、この4月27日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でカレンダー改訂を強いられたものの、当初予定通り2戦の耐久イベントを含む全8戦を計画。
チャンピオンシップ初戦は6月26~27日のブラジル・インテルラゴスを皮切りに、アルゼンチン、チリ、ウルグアイなどでレースを開催する予定で、ダンロップがオフィシャルタイヤサプライヤーに就任。すでにアルファロメオ、アウディ、ホンダ、ヒュンダイ、クプラを含めて35台のエントリーを集めている。

