明けた木曜の16時45分からスタートが切られたフィーチャーレースは、ポールのフィネンチが背後に並ぶロッソ、シャナントゥオーニのホンダ勢2台も抑え、1コーナーでホールショットを奪って盤石のリードを保つなか、後続では早くもアクシデントが発生する。
その引き金となったのは5番グリッド発進だったマルセロ・チャロッキ(シトロエンC4ラウンジ/FDCモータースポーツ)で、シャナントゥオーニとの3番手争いでシビックに絡み、ターン3でともにスピンオフを喫す。
チャロッキ自身は4番手に踏み止まったものの、シャナントゥオーニのシビックは最後尾付近まで脱落してしまう。これにより3番手には、クオリファイレースで4位だったシボレーYPFチームの2016年王者、アグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)が浮上してくる。
するとこの接触劇でマシンバランスが狂ったか、3周目にはチャロッキのシトロエンが単独でスピンを喫し、ここでセーフティカー(SC)が導入される。
SC明けの再開後は落ち着いた展開を見せたレースだったが、40分+1ラップも残り15分を切ったところで3番手カナピノがロッソに急接近し、背後から猛烈なプレッシャーを掛ける。そのまま今季導入のプッシュ・トゥ・ボタンを活用したシボレーが、難なくホンダをパスして2番手へと浮上。その勢いのまま、ラスト2周に向け首位ルノーとのギャップも詰めていく。
しかし+1ラップの距離では接近戦に持ち込むまでが精一杯となり、フィネンチが0.973秒差と薄氷のマージンを残してトップチェッカー。2位カナピノと、連続表彰台となった3位ロッソのシビックに続き、4位にジュリアン・サンテロ、5位に現王者マティアス・ロッシのトヨタ・カローラSTC2000が続き、TOYOTA GAZOO Racing・YPFインフィニアのエースは、選手権でホンダを上回り逆転でランキング首位に立つ結果となった。
今後も社会的な衛生環境により、不安定なシリーズ運営が予想されるSTC2000シリーズ。続く第6戦は7月17~18日の週末が予定されているものの、その開催地は未定のままとなっている。



