Masahiko Amano / Amano e Assoiati

 アンドレッティ・オートスポートはレギュラーの4台に加え、エンジニアを派遣しているマイヤー・シャンク・レーシングが1~2台をエントリーしている。5~6台で集める豊富なデータ量が彼らの武器だ。ドライバーたちのなかで、クルマ作りに関してリーダーシップを発揮しているのは誰なのか。

 ハータが速いとアレクサンダー・ロッシが遅く、ロッシが速いとハータが遅い……というパターンが少なくなく、それによってチーム全体が下降線を辿っているように見える。今年からマルコ・アンドレッティがインディ500だけのスポット参戦となった。このチームはドライバーラインアップの変更、強化が必要だろう。

 チーム・ペンスキーは今季ここまでまさかの未勝利。ラインアップにかつての迫力が感じられない。資金力、エンジニアリングなどはいずれもシリーズのトップレベルのはずなのだが……。ルーキーのスコット・マクロクリンは将来有望と映っている。

 ニューガーデンは予選、決勝ともにパフォーマンスがもっとも安定している。一方で、パワーとシモン・パジェノーはその逆。しかし、インディ500で勝てる力を持っているのはこのふたりで、放出してのチーム大改造というのも難しい。

 今季面白いのは、エド・カーペンター・レーシング(ECR)の台頭と、デイル・コイン・レーシング(DCR)の安定したパフォーマンスだ。ECRは久しぶりの優勝をIMSのロードコースで飾り、DCRはさまざまなコースでマシンセッティングを高いレベルに仕上げてきている。ただ、予選から決勝までを通して好パフォーマンスを維持し続けることができていない。

 佐藤琢磨とグラハム・レイホールの2台体制を敷くレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、ロード/ストリートのマシンの戦闘力アップが思うように進んでいない。ふたりともデトロイトは得意としているはずだが、表彰台フィニッシュはならなかった。この2戦にはサンティーノ・フェルッチも出場。3台で集めたデータを今後のクルマ作りに活かせれば、成績も上向いてくるはずだ。

ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)
リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)
auto sport No.1555
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