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 終盤には4番手にセーデルシュトレーム、5番手にハンス・モーリン(アウディRS3 LMS/ブリンク・モータースポーツ)が迫ったことで、アンダーソンはミラーに集中する必要に迫られ、そのままのオーダーでチェッカー。

 PWR勢が開幕オープニングヒートに続く2度目のワン・ツーを飾り、6位にブリンク。7位にミカエル・カールソン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR/レストラップ・レーシング)、そして8位のアールベルグが最終ヒートのリバースポールを手にする結果となった。

 現地時間20時55分開始のレース3を前に、上空からの雨量が増しトラック上は一部がプールのような状態に。そんな厳しいコンディションのなかスタートが切られると、アールベルグが首位を守りホールショットを奪ったものの、背後には3番手発進のブリンクがうまくトラクションを掛けてゴルフのテールに迫ってくる。

 雨中のアウディは勢いが衰えず、アールベルグはわずか3周でトップランを明け渡すと、続くラップでは同じアウディに乗るモーリンにもパスされ、さらにポジションを下げてしまう。

 すると、その後方からアウディ軍団を上回る速さで上位に進出して来たのが8番手スタートのダールグレンで、パープルカラーのクプラは5周目に早くも3番手に浮上し、アウディ2台の背後につける。

 ここから元王者の老獪な誘いに翻弄されたモーリンは、7周目にミスを犯して失速し、ここで2位を明け渡す結果に。ダールグレンはファイナルラップで首位ブリンクのテールに迫ったものの、宿敵をオーバーテイクするには至らず。アウディが今季初優勝を飾り、2位のダールグレンはこれがSTCC通算100回目の記念すべきポディウムに。3位にモーリン、4位アールベルグ、5位にコチュリンスキーを抑え切ったセーデルシュトレームの続くトップ5となった。

「信じられない週末の結果になったね。チームは僕に文句のつけようがないほど完璧なクルマを用意してくれた。100度目の表彰台なんて知らなかったけれど、ここで油断することはできない。このゲームを長く経験していると、状況はすぐに変わることをイヤと言うほど知らされるからね」とダールグレン。

 これでシリーズポイントを122点として首位独走体制に入った元王者は、2戦目にしてランキング2位浮上のブリンクを39点も引き離し、新シーズンでの3冠獲得に向け視界良好の結果となった。

 この後、STCCは早くもサマーブレイクに突入し、第3戦ゲラーローゼン・アリーナでの1戦は8月21~22日の週末が予定されている。

同じく35kgのバラストを積むマティアス・アンダーソン(リンク&コー03 TCR/MA:GP)も、連続表彰台となった
予選後のトラブルでエンジン交換の憂き目にあったBrink Motorsport(ブリンク・モータースポーツ)のトビアス・ブリンク(アウディRS3 LMS)が、レース3で意地の今季初勝利を挙げている

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