更新日: 2021.06.29 16:30
BTCC第3戦:ホンダ、予選最前列独占も勝利ならず。モーガンがBMWスイッチ後初優勝
そのままレース1勝者のオリファントが主導権を握ったレース2は、75kgとバラスト満載のBMW330i M-Sportが27周レースの26周でリードラップを奪ったものの、前戦6位フィニッシュだったイングラムが執念の追い上げを見せる。
迎えたファイナルラップで首位BMWのテールに迫ったヒュンダイは、ターン1の“パドックヒル・ベンド”からスリップに着くと、続くヘアピン“ドルイド”でわずかにボディを擦り付けながらパッシングに成功。
さらに最終コーナーではサットンのインフィニティも負けじとBMWとサイド・バイ・サイドに持ち込み、そのままフィニッシュラインへ。わずか0.038秒差の“フォトフィニッシュ”で逆転に成功したサットンが、勝者イングラムにポイントリーダーの座を明け渡しながらも、傷を最小限に留める好走を披露した。
この努力が続く最終レース3で実を結び、12位に終わったイングラムに対して、サットンはトップ10圏内を走行。その前方では、リバースグリッド抽選で最前列を引き当てたモーガンが、こちらも2021年投入の新型クプラ・レオンBTCCに乗るジャック・ゴフ(チーム・ハード・ウィズ・オートブライト・ダイレクト)とモファットのインフィニティを引き連れ、BMW投入3戦目での初勝利を獲得してみせた。
「昨日予選を終えたときは21番手で、この日曜は厳しい戦いになると思っていた。リバースグリッド抽選はとてもラッキーで、そこからはレースを管理するだけの状況に持ち込めた。BMWとわずか3戦目で初勝利を掴めるなんて、チームの努力に心からの感謝を捧げたい」とモーガン。
そしてこのレースを7位でフィニッシュしたサットンが、わずか3点差でイングラムを再逆転して短いサマーブレイクを迎えることとなった。
「まだまだシーズンは初期段階だけど、この週末はウエイトを積みながら予選7位と粘ることができた。レース2での2位はボーナスみたいなものさ。まだ長い道のりだけど、ボードの最上位に名を連ねるのは良いことだね」と、リードを維持したサットン。
続くBTCC第4戦は約1カ月後、7月31日~8月1日の週末にオールトンパークで再開される。