続くリバースグリッド採用のレース2では、前ヒート10位入賞のミハエル・カールセン(プジョー308 TCR/カールセン・モータースポーツ)がポール発進からポジションを堅持し、優位性を活かしてライト・トゥ・フラッグを完遂。
3番グリッドに並んだ同じくプジョーのマイケル・マルクセン(プジョー308 TCR/マルクセン・レーシング)がスタートで2番手に浮上すると、終盤はエルガードの猛追を凌いで2位を死守し、結果的にプジョー308 TCRが表彰台を独占する結果となった。
そして最終のレース3は、これまでの2ヒートで獲得した総合ポイント順のグリッド位置が採用されると、最前列マグヌッセンのクプラが2番手ジェンセンのホンダを従え、スタートからレオンとシビックが激しくボディを擦り合う肉弾戦に。
3番手争いのマルクセンとエルガードも、プジョー同士で幾度ものコンタクトを伴うバトルを披露すると、2番手ジェンセンのシビックはまさかのパンクを喫して戦線離脱。そのままピットに向かい、2周遅れの15位という失意の結果となってしまう。
これで楽になったマグヌッセンは、背後のプジョー2台に約8秒ものギャップを築いて悠々の首位フィニッシュ。この結果、ランキング2位で93点のエルガードに対し、開幕から6戦5勝とロケットダッシュを決めたマグヌッセンが、54点差の147点で首位独走体制に持ち込む「最高の誕生日プレゼント」を手にした。
続くTCRデンマーク第3戦は、例年も首都の旧市街が最大の盛り上がりを見せるという伝統のイベント『コペンハーゲン・ヒストリック・グランプリ』の一部として開催され、シリーズ計画段階からカレンダーに組み込まれながら、2年越しの初開催が予定される丘を取り囲むストリートコースで8月6~8日に争われる。


