更新日: 2021.07.12 12:25
フォーミュラEニューヨーク戦は第10戦をBMWのギュンター、第11戦はジャガーのバードが制す
翌日に開催された第11戦の予選でポールポジションを獲得したのはバードとなり、2番手にはチームメイトのミッチ・エバンスが続いたことでジャガー・レーシングがフロントロウを独占し、3番手には好調のキャシディがつけている。
前日に引き続きドライコンディションで行われた決勝レースのスタートではバードがホールショットを奪い1コーナーを通過。2番グリッドのエバンスもブレーキをロックさせながらポジションをキープする。その後方では最後尾のベルニュのマシンがスタートできず、グリッド上で立ち往生してしまったため、早くもセーフティカー導入となった。
3周目にグリーンフラッグが振られレースが再開されると、ジャガー・レーシングの2台はトップ2をキープしたまま順調にレースを進める。8周目には3番手につけるキャシディが2番手エバンスをオーバーテイクするも、エバンスはすぐさまキャシディを抜き返しポジションを守り抜く。
その数周後に両者はアタックモードに移行し、パワー面で優位に立つキャシディが再びエバンスをオーバーテイクして2番手に浮上する。抜かれたエバンスもファステストラップを記録しながらキャシディに食らいついていき、ヘアピンでインサイドに飛び込み再び2番手のポジションを奪い返す。
レース終盤、この2番手争いにアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチーター)および、ウェーレインとアンドレ・ロッテラーというタグ・ホイヤー・ポルシェ勢も加わり、各マシン一進一退の攻防が繰り広げられる。
先頭をいくエバンスは集団から逃れようとしたが、ターン4でアウト側のウォールに衝突してしまい左リヤサスペンションにダメージを負ってしまい一気に4番手まで後退してしまう。リヤに大きなダメージを受けたエバンスは最終ラップでも大きく順位を落とし、最終的に13位でレースを終えた。
後退するチームメイトに対し、トップを走行するバードはおよそ4秒の差をつけてチェッカーフラッグを受け、見事にポール・トゥ・ウインを飾ってみせる。激しいポジション争いを制したキャシディが2位表彰台を獲得、ダ・コスタが3位でフィニッシュしている。
2020/21年のABB FIAフォーミュラE世界選手権の次戦は、7月24~25日にイギリスのロンドンで第12~13戦がダブルヘッダーで開催される予定だ。