7月10~11日にスペインのモーターランド・アラゴンで争われた2021年のWTCR世界ツーリングカー・カップ第3戦は、直前のBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)改訂により競争力を回復した第2世代アウディ勢が躍進し、予選ポールポジションを獲得したフレデリック・バービッシュ(アウディRS3 LMS/コムトゥユー・チーム・アウディスポーツ)が、レース2で新型アウディに世界戦初優勝をプレゼント。リバースグリッドのレース1は、59歳の鉄人ガブリエル・タルキーニ(ヒュンダイ・エラントラN TCR/BRCヒュンダイN・ルクオイル・スクアドラ・コルセ)が確実に好機を捉え、2年越しのWTCR勝利を飾っている。
昨季はヤン・エルラシェール(リンク&コー03 TCR/シアン・レーシング・リンク&コー)による史上最年少タイトル決定の舞台ともなったここスペインのトラックは、レースウイーク前から週末の高温予報が出されており、金曜公式練習から灼熱のドライコンディションで進められた。