更新日: 2021.07.27 15:41
初の160km耐久はグエリエリ組がポール獲得も、コロネル組が逆襲の勝利/TCRサウスアメリカ第2戦
しかしスチュワードはこのパッシングを審議対象とし、コーナーで4輪カットした「走路外走行」と判定してドライブスルーの審判が下される。これでグエリエリがトップランを奪回し、2番手にW2レーシングでラファエル・レイスと組むヴァルデノ・ブリトー(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)、そして3番手には早くも上位進出を果たした電動ツーリングカー『PURE ETCR(ピュアETCR)』レギュラーのロドリゴ・バプティスタ(アウディRS3 LMS/コブラ・レーシング)が浮上してくる。
するとここから立て続けに波乱が巻き起こり、首位グエリエリのシビックは12周目に左フロントのパンクに見舞われると、なんとかタイヤ交換を果たしてトラックに復帰。しかしこの際にダメージを受けたか、ドライブシャフトの破損によりレースから去ることとなってしまう。
続く15周目には“スクーデリアCJ”ことCJモータスポーツが走らせるもう1台のヒュンダイ・エラントラN TCRが右フロントのパンクでコース上に停止し、車両回収のためセーフティカー(SC)が導入される。すると、同じSCピリオド中に直近のIMSA Michelin Pilot Challenge(ミシュラン・パイロット・チャレンジ)で2位表彰台を獲得したロイ・ブロック/ティム・ルイス組のアルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCRもパンクでストップし、レースは21周目に仕切り直しとなる。
首位争いはそれぞれ、レイスのシビックとコロネルのRS3 LMSに引き継がれ、ジリジリとホンダを追い詰めたアウディは、残り2周の時点でアタック。このバトルの際に左フロントのパンクチャーに見舞われたレイスは為す術なくポジションを失い、終盤で大逆転を果たしたコロネル/バプティスタ組が39周のトップチェッカーをくぐった。
2位のヒメネス/モンテイロ組のエラントラに続き、3位に入ったファビオ・カサグランデ/ジェームス・ヴァンス組(アルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCR/KMWモータスポーツ with TMRエンジニアリング)だが、レース後に「ピットストップ中の作業違反」が取られ20秒加算のタイムペナルティ。これにより失意の4位でフィニッシュしていたレイス/ブリトー組のシビックが、からくも3位表彰台を手にした。
この結果、ラップダウンながら6位完走を果たしたオリオラが選手権首位をキープし、ロドリゴ・バプティスタが2位浮上に成功。続くTCRサウスアメリカ第3戦は、8月28~29日にヴェロパークでの通常フォーマット、スプリント戦が予定されている。