そのエング起用を決断したロメオ・フェラーリのオペレーション・マネージャーであるミケーラ・セルッティは「このプロジェクトのチームに、彼を迎えることができてうれしく思う」と期待を寄せる。
「彼は私たちがBMWで一緒にレースを戦って以来、個人的に高く評価していたドライバーのひとり。私たちのプロジェクトに多大な貢献をしてくれると確信しているわ」と、自身もファクトリーチームでBMW Z4 GT3などをドライブした経験を持つセルッティ。
「コペンハーゲンでの第3戦までに、彼にマシンを紹介してサンプリングしてもらう時間はあまり残されていないけれど、デンマークの市街地コースが誰にとっても初挑戦になるという事実は、フィールドを平準化する効果をもたらすでしょうね」とセルッティ。
一方、初期の開発作業から参加しながら、現在はランキング最下位の12位に甘んじていたコレッティは、今回の発表により残念ながらわずか2戦でチームを去ることが決まった。
「僕らのコラボレーションは最初の2ラウンドで終了してしまったが、ツーリングカー初の電動選手権の開幕に際し、歴史的イベントに参加する機会を与えてくれたロメオ・フェラーリに感謝している」と感謝の言葉を述べたコレッティ。
対してセルッティも「プロジェクトやジュリアETCRに対する彼の貢献に対し、深く感謝を捧げる」と応じた。
「彼は最初の一歩を踏み出したときに(シェイクダウンの地)ヴァレルンガでこのマシンに最初に乗り込んだひとりであり、これはこのプロジェクトの歴史に永遠に残るでしょう。私たちは彼がキャリアの将来のために最善を尽くすことを願っています」とセルッティ。
TCRデンマーク第3戦との併催が予定されるピュアETCR第3戦は、例年も首都の旧市街が最大の盛り上がりを見せるという伝統のイベント『コペンハーゲン・ヒストリック・グランプリ』の一部として開催され、ベラホイパークの特設ストリートコースで8月6~8日に争われる。

