続いて前戦結果のトップ10リバースグリッドでスタートが切られたレース2は、10位入賞で最前列を得たブルーノ・バプティスタ(RCMモータースポーツ/トヨタ・カローラ)に対し、トップ10圏外から“ニュータイヤ”を装着した2台が反撃。
同じく30分+1ラップの21周勝負で上位勢が続々と義務付けのルーティンピットに向かうなか、16番手発進の“予選最速男”ことカミーロのトヨタがラップごとにポジションを挽回する新たなスタイルで上位進出を果たす。
コース上で最後の最後まで引っ張り、ウインドウの最後で作業へと向かったカミーロは、首位でトラック復帰に成功。同じくトップ10圏外から上位進出を果たしたガエターノ・ディ・マウロ(KTFレーシング/シボレー・クルーズ)を抑え、見事な逆転劇でキャリア通算34勝目を手にした。
「この勝利にとても満足しているし、来週もここで別のレイアウト戦が開催されるのはいいことだね。この週末は精神的に消耗し、チェッカー後はクルマの中で少し感情的になってしまったよ」と、今季2勝目に安堵の表情を浮かべたカミーロ。
「週末を通して公式練習でのクラッシュの問題がつきまとい、予選も機械的なトラブルで12番手に終わった。そしてレース1も4周目に問題が発生し、ギヤボックスに不調を抱えながらの走行になった」と、その窮状を明かしたカミーロ。
「正直に言えば、そこでかなりモチベーションを失ったんだけど、チームは僕を無線で励まし続けてくれたんだ。彼らの助けで、困難な週末を最善の方法で締め括ることができたよ」
このヒートで4位のリカルド・ゾンタ(RCMモータースポーツ/トヨタ・カローラ)や、6位のルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ/トヨタ・カローラ)らに続き8位に入ったセラは「戦略を正しく理解し、チームはいい仕事をしたと思う」と、ランキング2位のカサグランデに対し2点から9点へとマージンを拡大。同ランク3位のセザール・ラモス(イピランガ・レーシング/トヨタ・カローラ)と4位ゾンタに続き、勝者カミーロが5位にまで浮上している。
前述のとおり2週連続開催となるSCB第7戦は、8月7~8日に同地クリティバの外周を使った高速レイアウトでの1戦を予定し、フルタイム・スポーツのトヨタ・カローラをドライブするフィッティパルディに加え、バリチェロの息子“ドゥドゥ”ことエドゥアルド・バリチェロ(フルタイム・スポーツ/トヨタ・カローラ)の出場も予定されている。



