「2018年にはWTCRの最終戦で世界戦を経験しているし、このチームのことはよく知っているんだ。その同年には、彼らのマシンでTCRイタリアのタイトルを目指してフルシーズンをともに戦っているからね」と続けるフェラーラ。

「ハンガロリンクは素晴らしいトラックで、後輪駆動のハイパワーEVであるアルファロメオ・ジュリアETCRをドライブするのは最高に楽しいだろうね。ヴァラーノで少しだけテストを経験したけれど、それはそれは素晴らしいフィーリングだった。(現地ハンガリーの)高い気温は懸念材料だが、この挑戦を楽しみにしている」

 そのピュアETCRのシリーズプロモーターであるEurosport Events(ユーロスポーツ・イベント)は、10月15~17日に韓国のインジェ・スピーディウムで開催予定だった第5戦を、アジアへの渡航に関する「継続的な不確実性を考慮した」対策によりキャンセルすることを決定。代わって、最終戦をフランスのポー-アルノー“E-サーキット”で実施するとアナウンスした。

 この日程で実際に韓国戦を実現させるには、シリーズで使用するマシンやスペアコンポーネント、機器、インフラ類を運ぶコンテナ船が8月末までにヨーロッパを離れる必要があることから、いまだ世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響を考慮し、欧州域内の代替戦が採用される運びとなった。なお、このイベントはWTCRとの併催が予定されている。

「悲しいことに、2021年に入ってなおCOVID-19のパンデミックは多くの点で世界に影響を及ぼし続けており、その大きな弊害のひとつはさまざまな大陸で、渡航、セキュリティ、ロジスティクスに関して膨大な量の不確実性を生み出し続けていることだ」と説明するシリーズディレクターのハビエル・ガヴォリ。

「韓国でETCRがアジアデビューできなかったことは非常に残念だが、現地プロモーターの尽力には心から感謝したい」

「しかし、一方のドアが閉まるともう一方のドアが開くものだ。2018年の改修で近い将来“ゼロエミッション施設”になることを目指し、EV対応インフラとして恒久的な充電ステーションが設置されたトラックでレースが開催できることをうれしく思う。500kWを誇るEVツーリングカーの驚異的な可能性を最大限に発揮するイベントになるはずだよ」

初年度の『PURE ETCR』では、各陣営2台のマシンをA組、B組、計4名のドライバーでシェアする
有名な市街地戦で知られるポー市の西、約20kmに位置するポー-アルノー“E-サーキット”がシリーズ最終戦として追加されている

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