──岩佐選手含め、ハイテックGPの3人ともアンダーステアに苦しんでいますか?
岩佐:どちらかというと僕のフィードバックが一番アンダーが大きいと訴えていますね。他のふたり(ジャック・クロフォード、ロマン・スタネ)は、「まあアンダーだけど」というくらい。特にロマンはアンダーを好むドライバーなので、大きな不平は感じていないですね。
──そこはドライバーによって、ずいぶん違いますよね。
岩佐:ええ。エンジニアと話していても、今年の3人はとにかく方向性や(ドライビングの)キャラクターが全然違うので、イニシャルセッティングを3人に合わせるのにすごく苦戦していると言っていました。

──岩佐選手はフロントがしっかり入る、キビキビ曲がってくれるクルマが好みですか?
岩佐:そうですね。アンダーは確かに乗りやすくて不安要素のないクルマに仕上がりますけど、オーバーで多少は自分が苦戦してでも、ドライビングをそれに合わせた方がタイムは出ると思っていますから。リヤがフラフラして運転が大変でも、予選一発の速さのためにはそちらの方向に持っていくべきかなと。
──それだけマシンコントロールにも、自信があると。
岩佐:そうですね。オーバーに関しては苦手意識はないです。とにかく予選に関しては、タイムが出るクルマを与えてほしいというのが、今の一番の願いです。それに僕自身のドライビングを合わせていってタイムを出す。そういうアプローチをしたいです。
──そうすると今週末のスパでどんなクルマになっているか、非常に気になりますね。
岩佐:はい。単にオーバーに振るだけじゃなくて、マシン特性も変わっていると予想しています。あとは僕のドライビングをそこにうまく合わせて、結果を出したいですね。
