TOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアで不動のエースを務め、シリーズ5冠を誇るマティアス・ロッシ(トヨタ・カローラSTC2000)も、ディフェンディングチャンピオンとして臨む1戦にWTCC世界ツーリングカー選手権でシリーズ3連覇を達成している地元の英雄、ホセ-マリア・ロペスの起用を予定。今回はそのチームメイトを務めるサンテロのペアに、フェネストラズが抜擢されることとなった。
「これは本当にユニークな機会だね。僕のルーツでもあるアルゼンチンの大観衆を前に走ることは、いつだって自分の夢だったんだ。オスカー・ファン・ガルベスは僕の家からとても近く、友達が会いに来ることだってできるんだからね!」と、シリーズデビューの喜びを語ったフェネストラズ。
「こういう難しい期間に、こんな特別なレースでトヨタと戦えることは、僕にとっても貴重な経験だ。アルゼンチンでは12年間もカートに乗ったけれど、4輪デビューは飾れなかったから、この国のトラックで走るというもうひとつの夢が叶った気分で本当にうれしい」と意気込む22歳のフェネストラズだが、この週末に向けてすでに本格的な準備を進めていることも明かした。
「エンジニアと話をしていて、少しずつクルマの勉強を始めている。前輪駆動は初めてで、僕にとってはまったく新しい大きな変化になるだろうね。最近アメリカで走ったけれど、今回は別のレベルのマシンになる。個人的には9カ月近く速いクルマに乗っていないから、この可能性には本当に満足しているよ」とフェネストラズ。
「すでにレースの準備には最善を尽くしているけれど、週末を前に実戦に向けた簡単なテストを予定しているんだ。そこでカローラを感じたいと思う。このカテゴリーはいつもSNSを通じてフォローしてきたし、アルゼンチンのレースは多くのバトルがあり大好きな雰囲気だ」
「このパンデミックの状況で去年のクリスマス以来、日本に帰れていないから、この機会を与えられてとても幸せだよ。トヨタのマシンはいつでも信頼できるし、(ジュリアン・)サンテロとともにトップ5に入れればうれしい。願わくば表彰台まで獲得できたら、それはもうお祭りになるだろうね!」

