そのジェシカがドライブする予定の初代アウディRS3 LMSは、チームが2022年シーズンに先駆けドライバー評価プログラムの一環として走らせているもので、約2週間前の8月21~22日にゲラーローゼン・アリーナで開催された第3戦では、ハンス・モーリンの後任としてシートを引き継いだ新鋭ケビン・エングマンが、最終ヒートで印象的なデビューウインを飾った個体となる。
「こうしてWTCRドライバーをチームに迎えることができて本当にうれしい。我々はジェシカが力強い進歩を見せてきた過去2年間、ヨーロッパでの彼女の動向を追ってきていたからね」と語るのは、ブリンク・モータースポーツのチームマネージャーであるテッド・ブリンク。
「もちろん、限られたテストと準備により週末は彼女のタスクを尊重していく必要があるが、我々はチームとして一緒に何が達成できるかを楽しみにしているよ」
この第4戦に向けてもSTCCはシリーズ独自の成績別ウエイトの搭載量を発表しており、選手権首位を独走中のロバート・ダールグレン(クプラ・レオン・コンペティションTCR/PWRレーシング)は、3週連続で最多重量となる50kgのバラストを搭載。
そのチームメイトを務めるミカエラ-アーリン・コチュリンスキー(クプラ・レオン・コンペティションTCR/PWRレーシング)も、前戦で2ヒート連続のワン・ツーフィニッシュを達成したリザルトを反映し、新たに45kgの重量が課されている。
一方でランキング3位につけるブリンクは、第3戦から5kg軽減の40kgに。これでドライバー込みのミニマムウエイトが1315kgとなる代表の車両に対し、ゲスト参戦のジェシカ・バックマンは1275kgのアウディで戦うこととなる。
