そんな今季のトラックでの成功にも関わらず、チームからこの一報がもたらされたときには、大きな衝撃を受けたと付け加えた。

「(代表の)ローランド・デーンからこの連絡を受けたときは、はっきり言って本当に驚いたんだ」と続けたフィーニー。「彼は僕にすべてを説明し、基本的にそれがどのように聞こえるかを尋ねてきたんだ。それはもう『心の底から光栄です』と答えたよ!」

「その電話が切れてすぐ、僕は真っ先に両親に連絡した(笑)。ここ数年、家族全員が多大な努力を払ってきたから、とても大きな安堵を覚えた。忘​​れられない1日だ」

 来季からトップカテゴリーに昇格する新人フィーニーにとって、チームのフロントメンバーとして現場に残る公算が高いウインカップを始め、僚友のSVGらの持つ知識やノウハウを共有できる環境は「何物にも代え難い」境遇であり、チームに所属してからの8カ月間で「僕は多くのことを学んでこれた」と、その成長曲線の上昇カーブを自覚している。

「今後の数年間でさらに学ぶ機会が待ち遠しい。だが現時点で僕の焦点はスーパー2チャンピオンシップのタイトルを勝ち獲ることだ。それから、来年のいくつかの目標を設定したいと思っている」

「今のところ高い期待を持つのは難しいが、一貫した1年を過ごし、できるだけ多くのことを学びたい。ルーキーイヤーは最も厳しい年だと誰もが言っているけれど、良いシーズンになることを楽しみにしている」

 自身のシートを引き継ぐ後継者を指名し、来季はトリプル・エイトのマネージングディレクター就任がほぼ確定しているウインカップも、まだ10代のこの新鋭に「適切な機会を与えられたことを喜んでいる」と語った。

「トリプル・エイトにとっても、エキサイティングな新入社員を迎えることは明らかに大きなニュースだ」と続けたウインカップ。「僕自身やステークホルダーにとっても、このカテゴリーで最高のシートのひとつを“ヤング・キッズ”に与え、その機会を得て自分自身を証明することは、気持ちの良い要素だ」

「僕も、チームも、ファンも楽しみにしているはずだし、一部には『実績あるドライバー』の起用を唱える人々がいるかもしれないが、僕らは物事を保守的に捉えるチームではない。トリプル・エイトはつねにリスクを取り、その精神でトップチームの地位を保ってきた。ブロックにチャンスを与えるのは正しいと感じているよ」

 もちろん、成功に向けてドライバーとしてのスキルが重要な要素を占めることはウインカップも同意するところだが、それ以上に「大事な要素がある」と“セブン・タイムス・チャンピオン”は語る。

「勤勉の定義を知り、良き道徳心と姿勢を持つパーソナリティが必要なんだ。ブロックはこれらすべてのボックスにチェックマークが付くし、彼に素晴らしいクルマを提供し、周囲に素晴らしいチームを構築するのは僕らの責任になるんだ」

「今季のSuper2シーズンは僕にとって非常に重要で、勝負の年になると知っていた」と明かしたフィーニー
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通算123勝、7度の王者獲得という前人未到の記録を持つジェイミー・ウインカップは、来季マネージングディレクターに就任する
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