更新日: 2021.09.06 13:28
リアム・ローソンがレッドブルリンクで「夢のような」連勝。3勝目を挙げランクトップに迫る/DTM
日曜日のレース2予選は、マルコ・ウィットマン(ワーケンホルスト・モータースポーツ/BMW M6 GT3)がトップタイムをマーク。僅差でレース1優勝のローソンが2番手に続き、以下シェルドン・ファン・デル・リンデ、ゲーツ、エリス、ルーカス・アウアー(メルセデスAMG・チーム・ウインワード/メルセデスAMG GT3)というトップ6でスタートを迎えた。
3周ほど経過したところで、3番手を走るシェルドンがタイヤトラブルから後退。レース1に続き、上位から脱落することになってしまった。最終的にはリタイアを喫している。
上位勢ではトップのウィットマン、エリスがピットウインドウ・オープンと同時にピットへ。次の周でローソン、ゲーツ、アウアーらがピットに向かうと、ローソンがウィットマンを逆転することに成功する。
ピット作業を終えると、ローソン、ウィットマン、ゲーツ、エリス、ヴァンサン・アブリル(メルセデスAMG・チームHRT/メルセデスAMG GT3)、アウアー、ケルビンというオーダーになるが、アブリルには5秒のタイムペナルティが科せられる。
この時点で3番手以下は大きく引き離され、ローソンとウィットマンによるコンマ差でのマッチレースに。
トップの2台は膠着状態のままラップを重ねていく。ピットインを引っ張って暫定トップに立っていたニコ・ミューラー(チーム・ロズベルグ/アウディR8 LMS)に追いついたところで順位変動の予感も漂ったが、ローソンがうまくミューラーを間に入れる形を取り、形勢は変わらず。
ウィットマンは最後までローソン攻略の攻め手を欠き、結局0.2秒差で逃げ切ったローソンがレッドブルのお膝元で連勝。3位に2戦連続表彰台のゲーツ、以下エリス、アウアー、ケルビンというトップ6になった。
「土曜日の優勝によって25kgのサクセスウエイトが搭載されたので、簡単なレースではなかった」とローソンは振り返っている。
「チームはピットストップで素晴らしい仕事をしてくれた。それが勝利のカギとなった。このトラックがフェラーリにマッチしていることは分かっていたけど、2連勝という結果は夢のようだ。チャンピオンシップにおいても、僕らには大きなステップとなった」
一方、ピットで逆転を許したウィットマンは「ピットストップで、フェラーリとメルセデスに技術的なアドバンテージがあるのは残念だ」とコメントしている。
ランキングトップはケルビン・ファン・デル・リンデがキープ(147点)するも、連勝を飾って今季3勝としたローソンが12点差で猛追。さらに4点差でゲーツが続くという混戦模様になってきている。
DTMの次戦第6戦は9月17〜19日、オランダのアッセンで行われる。