日曜日午前のレース2予選では、アウアーが最速タイムをマーク。以下、ウィットマン、ローソン、アレックス・アルボン(アルファタウリ・AFコルセ/フェラーリ488 GT3 Evo)、ケルビン、ボルトロッティと続くトップ6のスターティングオーダーとなった。
アウアーがホールショットを決める一方、背後ではウィットマン、ローソン、アルボンによる2番手争いが激化。混戦のなか、アルボンがローソンをパスし3番手へと浮上する。ケルビンは8番手へとポジションを落とした。

レース序盤はトップのアウアーが逃げ、ペースの上がらないウィットマンに以下のマシンが連なる展開に。アウアーとローソンはピットウインドウが開くとともにピットに飛び込む。
次の周にはウィットマンとアルボンもピットへ向かった。ここでウィットマンがピットアウトしたところに、アウトラップを終えたローソンが襲いかかる形となり、ローソンが実質の2番手へ。2台をアンダーカットすることに成功した。
ウィットマン、アルボン、ゲーツの3台が接近戦を繰り広げる中、その前方でダニエル・ジュンカデラ(メルセデスAMG・チーム・グループエム・レーシング/メルセデスAMG GT3)がピットアウト。実質3番手へとジャンプアップを果たす。
この後もウィットマンに対し再三アタックするアルボン。その背後にはゲーツ、ボルトロッティまで4台が連なる形となる。一方、ピットインを引っ張って暫定トップを走るケルビンは、ピットを済ませた上位勢と同様のラップタイムでレースをリード。ピットから戻る位置次第では上位争いにも絡むことが予想された。
残り23分でケルビンはピットへ。すると、長時間ポジション争いを繰り広げてきたウィットマンとアルボンの間に割って入る形、実質4番手でコースに復帰した。タイヤがフレッシュなケルビンは、接触的にアタックを仕掛けるが、ウィットマンを抜くには至らない。逆に後方からはアルボンが接近し、ケルビンのリヤと接触する場面も見られた。

一方、トップ争いは終盤、アウアーへの差をローソンがじりじりと詰めていく展開に。残り約5分で2台の差は1秒を切る。力走したローソンだったが逆転には至らず、アウアーがポール・トゥ・ウインを達成。コンマ5秒差でローソンがチェッカーを受けた。
その背後では、実質3番手だったジュンカデラが残り2分のところでスローダウンからリタイア。終始激しい防戦を展開したウィットマンがポジションを守り切って表彰台に立ち、以下ケルビン、アルボン、ゲーツというトップ6となった。
「終盤、ルーカスに近づこうとトライしたが、単純に彼は速すぎた」とローソン。
「とはいえ、今週の結果についてはとてもハッピーだ。チャンピオンシップリーダーでいられることは、素晴らしい」
ランキングでは2戦連続表彰台のローソンが175ポイントでトップ。ウィットマンが165ポイント、ケルビンが160ポイント、ゲーツが155ポイントで続き、タイトル争いはこの4人に絞られてきた。
今季のDTMは残り2戦・4レース。次戦は10月1〜3日、ホッケンハイムで開催され、その翌週には最終戦ノリスリンクが待ち構えている。

