更新日: 2021.09.24 13:41
酷暑のダブルヘッダーはバリチェロが初戦制覇も、マウリシオが破竹の3連勝/SCB第8&9戦
「アクシデント後の戦略は、とにかく持てるパフォーマンスを総動員してマージンを稼ぐことだった。幸い、ピットストップ分のアドバンテージを築くことができ、フィニッシュに向け燃料やタイヤを節約することもできたよ」と、その勝因を語ったバリチェロ。
「でも、この暑さはすべての要素の中で最大の問題だった。タイヤの摩耗ではなく、車内の熱で大変な状況だったんだ。キャリアを通じてもこんな“ホットラン”は経験したことがないし、F1時代に戦ったマレーシア・セパン以上の暑さだったよ」
「今すぐにでもプールを探して、ひと泳ぎしたいね(笑)。そして、この後のレース2を経て僕らは明日にすべてを賭ける。ここゴイアニアの(インフィールド未使用)外輪レイアウト戦はゲンが良く、2018年の“ミリオン・レース”でも優勝しているからね」
しかし続く土曜のレース2からはシボレー勢、正確にはユーロファーマRCのマウリシオによる独壇場の週末となり、リバースポール発進からまずは土曜フルコースレイアウトの1戦を制すると、シボレーのSCB参戦500戦となった記念すべき日曜のレースに向けては、バリチェロを2番手に降して正真正銘のポールポジションを獲得してみせる。
そのまま勢いを維持したマウリシオは、レース1ではアラム・コデア(ブラウ・モータースポーツ/シボレー・クルーズ)とリカルド・ゾンタ(RCMモータースポーツ/トヨタ・カローラ)を。続くレース2でも、チアゴ・カミーロ(イピランガ・レーシング/トヨタ・カローラ)と新選手権リーダーのカサグランデを従えて、ポール獲得を含む日曜“ハットトリック”を達成。ランキングでも10位から4位にジャンプアップし、タイトル戦線に加わる躍進をみせた。
これで2021年のSCB“プロ・シリーズ”も残すは3戦。続く第10戦は10月23~24日にヴェロチッタで争われ、11月のサンタクルス・ド・ソル、12月の最終戦ブラジリア、ジャカレパグアのアウトドローモ・ネルソン・ピケでチャンピオンが決するスケジュールに。都合3戦、6ヒートの勝負で合計168ポイントのタイトル争いが繰り広げられる。