そのマクラフランの代役として耐久カップ登録で起用されることが決まったアレックス・デイビソンは、現在シリーズ総合5位につける弟のウィルとタッグを組み、伝統の1戦でシェルVパワー・マスタングのステアリングを握ることとなった。
「2021年シーズンの初めから、スコット(・マクラフラン)が我々と今季レースをすることができるかどうかは、変化し続けるCOVID-19のパンデミックや、インディカーのスケジュールなど、さまざまな要因に左右されると理解していた」と語るのは、DJRの共同オーナーを務めるライアン・ストーリー。
「残念ながら、思ったとおりのタイミングで状況の調整ができないことがわかった。アレックスはこのシリーズでも長い歴史を持つ質の高いドライバーであり、もちろん彼と彼の兄弟をペアにすることで、今年の“グレートレース”に向け素晴らしい組み合わせになった。彼はここワークショップで我々と多くの時間を過ごし、マシンとチームについて知り、チームのオペレーション方法を学んでいるところだよ」
これで2021年の『バサースト1000』に向けた耐久カップ登録ドライバーの空きシート枠は残り5つとなり、DJRのもう1台であるアントン・デ・パスカーレのペアにはトニー・ダルベルトの起用が内定済み。
一方、ホールデン陣営代表トリプルエイト・レースエンジニアリングは、レッドブル・アンポル・レーシングの2台ともにジェイミー・ウインカップ/クレイグ・ラウンズ組、シェーン-ヴァン・ギズバーゲン/ガース・タンダー組と強力な布陣を敷く上、ワイルドカード枠の3台目には、引退を決めたウインカップの後釜として2022年のレギュラー起用がアナウンスされている新鋭ブロック・フィーニーと、シリーズ3冠を誇る伝説の男、57歳ラッセル・インガルのペアリングで臨む。
その他のフォード陣営では、DJRと同じホモロゲーションチームであるティックフォード・レーシングが、レギュラー3名とのペアリングは未定ながらジェームス・モファット、アレクサンダー・プレマ、トーマス・ランドルの起用を発表済み。そして同じくマスタング2台体制を敷くケリー・グローブ・レーシングは、今季限りでのチーム離脱を決めているアンドレ・ハイムガートーナーの僚友にアール・バンバーの招聘を決めている。

