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 一方、前戦で連勝劇を飾ったロリー・ブッチャー(トヨタ・カローラGRスポーツ/TOYOTA GAZOO Racing UK)と、セナ・プロクター(FK8型ホンダ・シビック・タイプR/BTC Racing)に立て続けにパスされた3番手発進プラトが大きくポジションを落とすなか、続く3周目のオールドヘアピンではジェイク・ヒル(フォード・フォーカスST/MBモータースポーツ・アクセラレーテッド・バイ・ブルースクエア)と、その僚友オリー・ジャクソン、そしてBMWのモーガンらが絡む多重クラッシュが発生し、早くもセーフティカー(SC)が導入される。

 しかし、7周目のリスタートでも2番手ロイドにチャンスは訪れず、19周のチェッカーまで1.311秒差のマージンを維持したシェドンが待望の今季初勝利。BTCC復帰後初のポディウム頂上へと登壇することになった。

 続くレース2でも好調シェドンは衰え知らずのドライビングを披露し、スタートでブッチャーのカローラに奪われたリードを2周目には奪還。サクセスウエイトが載ったシビックが強さを見せつける。さらに後方11番手からは、トム・イングラム(ヒュンダイi30ファストバック Nパフォーマンス/ギンスターズ・エクセラー8・ウィズ・トレードプライイスカーズ・ドットコム)が驚異の巻き返しを見せ、オープニングラップからトップ6入りを果たすと、勢いそのままに首位シェドンに仕掛けていく。

 10周目の攻防劇でコピスコーナーのインに飛び込んだヒュンダイだったが、「不当な“プッシュ・トゥ・パス”利用によるアドバンテージを得た」としてレース後にペナルティ対象となり、最終的に2位降格のイングラム、3位ブッチャーを従えて「どちらのレースも“圧勝”とはいかなかったが、この週末のシビックは素晴らしかった」と語ったシェドンが通算49勝、そして50勝目と連勝を飾る結果となった。

 続いてリバースグリッド採用のレース3は、最前列発進のファクトリーBMWがヒルのフォードと好調エイデン・モファット(インフィニティQ50BTCC/レーザーツールズ・レーシング)を抑えて最初にゴールラインを通過し、ターキントンがBTCC通算60勝目に達する節目の勝利を記録。

 その一方で、この週末の3ヒートをそれぞれ7位、4位、8位で終えた選手権リーダーのアシュリー・サットン(インフィニティQ50BTCC/レーザーツールズ・レーシング)は「計り知れないプレッシャーだが、僕らは『あと6レース、この週末を終えればあと3レース』と、すべてで“正しいドライブ”をするだけ」と、32点の大量マージンを抱えて10月23~24日の最終戦ブランズハッチ“GPレイアウト”での勝負に臨むこととなった。

レース2のスタートで一時首位を奪ったロリー・ブッチャー(トヨタ・カローラGR Sport/TOYOTA GAZOO Racing UK)は、3位、3位、4位と安定した速さを披露した
最終戦を前に32点の大量マージンを築いた選手権リーダーのアシュリー・サットン(インフィニティQ50BTCC/Laser Tools Racing)
レース3の勝利で通算60勝とし、タイトル戦線に残った4冠王者コリン・ターキントン(BMW330i M-Sport/WSR)。ランク上位5名にタイトルの可能性が残る

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