更新日: 2021.10.22 13:21
トニー・スチュワートがドラッグ界に進出。美人伴侶をエースに据え2022年からNHRAフル参戦へ
「ドン・シューマッハをはじめとして、こちらからの質問責めでパドックの全員を苛立たせたかもしれないが、ドラッグレースについて学べば学ぶほど、ただの観客でいたくはなくなったんだ」と、その参戦動機を語るスチュワート。
「チームとしてこのシリーズに不可欠な一部になりたいと思っている。もちろん、俺は途中で物事を放り出したりはしない。NHRAでも“オールイン”だ。だからと言ってルーキーオーナーに甘んじたり、ルーキードライバーを起用するほど野暮じゃない。リアとマットという最高のNHRAドライバーのふたりを獲得し、彼らの経験にも頼って2022年に向け着手するつもりだ」
「俺自身はNHRAに“不慣れ”だが、モータースポーツに不慣れってわけじゃない。優れたインフラストラクチャが整っているし、ゼロから物を構築することにも慣れている。それこそ、成功に向けはるかにやりがいを掻き立てる要素だからね」
ジュニアドラッグレースリーグからキャリアを開始し、通算25シーズン目を迎えている現在33歳のプルーエットは、2010年にNHRAホットロッド・ヘリテイジ・シリーズのノスタルジア・ファニーカークラスでチャンピオンを獲得。その後はプロ・モッドを経て2013年にトップフューエル昇格を果たし、2018年には並行して市販モデルを模したファクトリーストック・ショウダウンでもシリーズタイトルを手にしている。
「NHRAは私の人生そのものであり、爆発的な“Nitro Racing”こそが情熱の源なの」と語る、トップフューエル・クラス5度のプレイオフ進出を経験するプルーエット。
「2016年にチームに加入して以来、ドン・シューマッハは私に素晴らしいチャンスを与えてくれた。彼から多くのことを学び、より良いドライバーへと成長させてくれたの。彼がキャリアの中で大きな一歩を踏み出すのを助けてくれたように、このTSRとの機会はもうひとつの大きな飛躍になるでしょうね」と、女性ドライバーが数多く活躍するNHRAにおいてトップドライバーの地位に君臨するプルーエット。
「DSRで一緒に仕事をすることができたすべてのメンバーに永遠の感謝を捧げたい。ドンの導きにより、ドライバーとして成功を収めるだけでなく、さまざまな方法でこの新しい取り組みに備えることができたのだから」
NASCARでは現在フォードとのアライアンスを築いているスチュワートだが、NHRAでの提携先メーカーや技術パートナーは後日発表される予定となっている。