一方、このヒートで10位に入った選手権リーダー、ガブリエル・カサグランデ(A.マッテイス-フォーゲル/シボレー・クルーズ)がリバースポールからの発進となったレース2は、前ヒート以上の接近戦が展開され、ファーストスティントから5番手スタートのアラム・コデア(ブラウ・モータースポーツ/シボレー・クルーズ)やカサグランデらが入れ替わり立ち替わりでラップリーダーを奪う展開に。
すると義務ピットを経て18周レースの13周目に首位浮上を果たしたトヨタのカミーロが、隊列を率いて主導権を握ると、その背後1.476秒差にカサグランデ、1.842秒差にコデアの順でチェッカー。以降2.334秒差の4番手にシリーズ3連覇のダニエル・セラ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)、同2.859秒差の5番手にデニス・ナバーロ(カバレイロ・スポーツ/シボレー・クルーズ)が続く超近接戦を制したカミーロが、キャリア通算35勝目を獲得する結果となった。
そして、このヒートでも7位フィニッシュで最速ラップを記録した27歳のサラスには、週末に獲得可能な56点のうち46点を加算したことで“Claro 5g Man of the Raceトロフィー”が贈られた。
「ゴイアニアの不運から立ち直る素晴らしい週末になったし、チャンピオンシップにとって大きな助けになる結果だ。昨日得たポールポジション、今日の勝利、そしてステージでの最高得点者……それは本当にセンセーショナルだね!」とサラス。
一方、週末の2ヒートで10位/2位と連続入賞を果たし、309点までポイントを伸ばした選手権首位カサグランデも、自身初タイトルに向け「正しい道を進んでいる」と自信をのぞかせた。
「間違いなく僕らは目標にどんどん近づいている。ランキング2位のダニエル(・セラ/296点)はシリーズ3連覇の実績があり、タイトル獲得へのレシピを熟知している。厳しく複雑な戦いになるだろうけど、全力を尽くしてくれているチームのみんなに報いたい。最後までこのリードを保っていくつもりだ」
続く2021年のSCB“プロ・シリーズ”第11戦は、11月20~21日にサンタクルス・ド・ソルで争われ、12月の最終戦ブラジリア、ジャカレパグアのアウトドローモ・ネルソン・ピケでタイトルが決することとなる。


