一方、この日最後にステアリングを握ったボウヤーも、この体験を「素晴らしい」と賞賛し、テストへ招待されたことへの感謝の言葉を述べた。
「デイルも僕も、この新型の話題に触れる際には実際のマシンを体感しておく必要があると感じていた。その結果は非常に感動的だったよ。グリップレベル、ブレーキングパワーの双方に深く感銘を受けた。ここボウマングレイに来られて本当に良かった」と、昨季までフォード・マスタングをドライブしたボウヤー。
「シフトも僕らが慣れ親しんだものとはまるで違うし、4速Hパターンから6速のシーケンシャルになった。これに慣れようとガチャガチャ練習してみたよ(笑)。それにブレーキングは不意を突かれるほど驚異的だ。コンポーネントそのものの性能もあるが、サスペンションやタイヤのキャパシティ向上も寄与しているね。週末にラバーインが進めば、現在よりさらにグリップが増すだろう」と総括したボウヤー。
今回のテストは特設トラックということもありウルトラ・ショートオーバルの様相を呈していたが、それに関してアーンハートJr.は「現行車両でここを走っても、それほど楽しい体験にはならないだろう」と語り、Gen7は従来とは完全に別次元のパフォーマンスを備えていることを改めて強調した。
「もし現行規定のクルマでここを走れば、タイヤが小さすぎてコーナーでもブレーキングが鈍いだろうね。左フロントタイヤを引きずってすぐにフラットスポットを作ることになるだろうし、リヤタイヤは鳴きっぱなしさ」とジュニア。
「でもこのクルマは、僕が懸念したそういうポイントをことごとくこなせる実力がある。この小さな小さなトラックで機能するなら、シリーズのどのトラックでも大丈夫だと思う。これは従来とはまったく異なる“ビースト”だね!」

